鍵盤ゆういち日記

鍵盤ゆういち日記
2003.1~6月

    • いかんともしがたい男達と三人の娘とロマンティックサーティー

    • [ 2003/05/29(Thu)19:06:52 ]

    • 小学校の時、よく怒られたな。

      「1週間分ためて日記書いたら意味ないでしょ??」

      今日はそんなかんじで。
      でももう遠い昔に思えるなあ。





       ~5月21日~

      コピバン前日リハの為東京へ。
      1人で東京に向かうのは久しぶりだ(遅刻その他除く)。

      実は、愛用してた鍵盤がツアー中に壊れ、
      しばらく死の淵をさまよっていた。
      が。
      前日に手術大成功の知らせを受けていた。
      受け取りは東京。
      手ぶらである事も手伝って
      行きにしてテンションは最高潮。
      BGMはもちろんユニコーン。

      東京着。スタジオ入り。
      YAMAHA CS−1(愛機)とは久しぶりの再会。
      いかんともしがたい男達とも久しぶりの再会。
      あいかわらずバカ。
      いろんなテンションが重なって、調子にのって。
      ぶっちぎりで唄いすぎて喉をつぶす。

      その後、王将で前夜祭。
      マコリン(サザンハリケーン)邸で前夜祭。
      溶かしたアイスを床に塗りつける遊びが一瞬流行る。
      そして結局寝たのはエレキベース坂本邸。



      ~5月22日~

      オープニングアクトなのでリハは最後。
      充実のPM5時入り。
      2時ごろ起きて、坂本と音楽と恋の話を語り尽くす。
      窓から入る下北沢の風が
      心地いいと感じたのは初めて。

      屋根裏到着。
      対バンのジャカランタン、ポップショコラと会う。
      こちらも久しぶり。なぜかハイタッチ。
      リハからすでに全員テンションが高い。
      中でも1番テンションが高かったのは、
      運転手兼付き添いで来てた
      松下さん(ハピアン、ベーコン)だった。
      本人は今日の出演はないのだが。
      っていうかリハ時の雰囲気は完全にファンダンゴ。

      リハ開始。
      「ターボ意味なし」から合わせてみる。
      やはり声の調子はあまり良くない。
      途中、フロアに屋根裏のスタッフらしき人達が
      妙に増えてくる。
      「なんでこいつらこんなにマジでやってんねん」
      的な雰囲気だったか。なかなか気持ちがいい。
      そして「CSA」を合わせた段階で完全に爆笑が起こる(笑)。
      お、今日はなんかいけそうだ。
      声の調子なんて関係ねー。
      そんな手応えをつかんだのはこのあたり。

      正直ライブ中の記憶はあまりない。
      めっちゃ楽しかったってことぐらい。
      オープニングアクトであるにも関わらず
      5人で並んで挨拶をしてステージを降りる。最悪(笑)。
      いやだから前座だって。あんたら。
      まあでも会場はあっためられたかんじ。

      対バンはどれも良かった。
      が。中でも鉄と鉛には度肝をぬかれた。すごかった。
      空中ブランコを楽器に持ち替えた一流の
      サーカスを見てるようだった。
      こんな表現が適切かどうかはわからないが
      少なくとも自分にはそう思えた。
      目を奪われるとはまさにこの事。

      ジャカランタン終了とともにイベント終了。おつかれさま。
      そのまま打ち上げへ。
      まあ当たり前のように楽しくないわけがない。
      そしてやはりあまり記憶がない。ウーロン茶やのに。
      ジャカ、ポッショコ、&松下号、
      まだ席に余裕があるというので帰りはお世話になる事に。
      が、今日はまだ京都に戻らず、シムさん(ジャカランタン)邸
      に泊まるという事なので、予定外の一泊延長。


      なんかまだまだ楽しくなりそうだ・・・

      後半へ続く。


      こん時のBGM:「TOTOのドラムの人がやってたっていうなんかソウルフルなバンドのやつ」
      byそのバンド

    • かしこ

    • 胸キュン刑事

    • [ 2003/05/20(Tue)01:58:04 ]


    • 最近、恋焦がれる人がいます。


      初めて会ったのは京阪線の三条駅でした。
      前好きだったコに似てるなあ、と思って見てました。
      でもその時はその程度、
      一目ボレなんてものではありませんでした。

      そして、京阪線を使うといつも
      その女性がいる事にやがて気がつきます。
      見る度に、見る度にひきこまれていきました。
      笑顔が素敵な女性でした。


      今日、久しぶりに京阪線を使いました。
      今日も会えました。
      夏が近いからか、服装も変わったようです。
      少し大人びたようにも見えたなあ。

      僕はまた遠くから眺めるだけです。



      住んでる所も、年齢も、名前さえわからない。
      話しかけることもできないその女性は
      今日も壁の向こうで風に吹かれています。





      「おけいはん」

      そう呼ばれるその人は
      風に吹かれて
      今日は何処へ行くのでしょう。





      ・・・っていうか俺、だいじょぶか??(笑)



      今日のBGM:「Paradise」 byザモーペッズ

    • かしこ

    • 「アメダスは晴れです」

    • [ 2003/05/15(Thu)05:11:16 ]


    • 「その日は絶対楽しい日になると思うんで」

      さんざん言ってきた。
      そこらじゅうで。
      雑誌のインタビュー、ライブのMC、普段の会話でも。



      不言実行より有言実行が好きだ。



      ただ
      自分にプレッシャーをかける、っていうのとは
      やっぱちょっと違う。
      虚勢でもない。
      不安の裏返しでもなさそうだ。

      じゃあ、
      100%の自信がそう言わすのかというと
      どうもそうでもない。

      なんだろう・・・?? 
      ちょっと考えてみた。


      いろいろ言葉を並べた。
      意外にも、しっくりきたのは
      「予想」だった。



      もちろん不安がないわけじゃない。
      なんたって「初」ワンマン。
      経験した事のない時間配分、
      いろんなトラブルの可能性だって充分ある。
      曲中にシールドが抜けたらどうしよう?
      前日に風邪をひいたらどうしよう?
      細かい事まで言い出せば
      逆にけっこうあるのかもしれない。

      もちろん楽しみな事もいっぱいある。
      自分達だけのライブに自分達だけを見に来る人達。
      まずそれだけで、普段と違って許される事は
      実はけっこうある。
      誰がなんと言おうとその日は
      「サンプリングサンの日」。

      全国いろんな所から来てくれる人もいるかと思う。
      ワンマンなら行ってみるか、と
      数年振りに見に来てくれる人もいるかもしれない。
      あーして、こーして、
      あーなって、こーなって。
      あの曲をやる頃には、会場はきっとこんな雰囲気なんかもなあ、
      なんて想像してると
      もう明日にでもやりたいぐらいだ。



      そんな事をいろいろ考えて。想像して。
      てんびんにかけてみる。
      でも何回やっても
      「不安」が「期待」に勝たない。
      つりあう事もない。

      今わかってる状況を並べてみて
      冷静に、冷静に、眺めていても
      やっぱり、楽しみだという心の方が大きい。


      だから「予想」。





      もし今ここに
      タイムマシンがあったとして、
      未来の好きな時間へ
      何回でも行けるとしても、
      ワンマンの日には行かない。


      今の自信を例えて言うなら
      そんなかんじ。



      今日のBGM:「メッセージ」byJUNSKYWALKERS

    • かしこ

    • 股旅に出る

    • [ 2003/05/06(Tue)02:04:54 ]

    • おほほほほ。
      なんか久しぶりに家に帰ってきた気がするわ。
      まあたった3日あけただけなんやけどねえ。
      いろいろあったからかなー。

      「あー、やっぱり家がええ」  by 中川家 新幹線ネタより一部抜粋

      どうやら今日はここがほっとステーション。



      名古屋で
      「日記更新しなさいよねー、あんたったらもう」
      と言われて気がついた。
      前回がもう2週間前かあ、全く頭になかったな(笑)。
      まあそんなわけで更新こうしん。


      んー、でもあんま覚えてへんねんな、実わ。
      とりあえず今日は京都駅でライブしたんやな。おもろかった。
      自分の声が空に貫けて行く感覚というのは
      やっぱとても気持ちがいいもんです。
      去年のオーガスタキャンプを思い出した。
      そしてまた今年もそれが味わえると思うとドキドキです。
      自分は幸せもんなんやろーなーと思う瞬間です。

      で、明日からちょっとしたツアーです。
      行ったことない所に行って来ます。
      初めてやるライブハウスというのは
      もちろん不安とかもあったりはするんやけど、
      なんかこう、ワクワク感というか、
      ちょっとおもろい感覚があるんです。

      まず場所探し。
      ライブハウスってちょっとわかりにくい
      看板の出し方やったりするんで
      見つけた時にまずちょっと嬉しい。
      階段を降りて(地下が多い)ちょっと空気がヒヤっとして
      途中の壁に貼られてるビラとか見て、
      「あ、こんなバンド来てるんやー」的な発見があったり。
      フロアへ行く時の扉の開けづらさとか、
      床がきゅっきゅっていうかとか。
      ステージの高さ、出音、店員の髪型(笑)。
      まあいろんなもんからそのハコの空気感というのは
      かもし出されてるのよね。

      で、その空気と自分達が出す空気、
      他のバンドさんやスタッフさんの持ってる空気、
      こういうんがその日、重なり合うかどうかってのは
      やっぱやってみなわからんわけで。
      それはもうケミストリーな感じなわけですよ。
      そういうんが多分、
      ワクワク感とかにつながったりするんやろうなー。

      まあたまに不安が勝つ事も
      なくはない(笑)。




      とにもかくにも東京近郊プチツアー。
      どこのライブハウスでも
      化学反応が起こる事を楽しみにしながら
      塩酸ぶちまけたいと思います。
      頑張るぞ。



      っていうか今、自分で書いてて思ってんけど
      「東京近郊プチツアー」って
      なんかバスガイドさんとかが持ってそうな感じやね。

      今にも集合してそうだ。


      今日のBGM:「サンゴ十五夜」by元ちとせ


    • かしこ

    • わざと不快感を与えて印象に残すのも1つの手だとか

    • [ 2003/04/18(Fri)18:28:01 ]

    • 最近のCMは見てておもろいなーと思う。
      映像やら音楽やらストーリーやら、
      もう完全に1つのエンターテイメントやなと思う。

      そんな事思うようになったんは
      確か、プレステが発売になって、
      そのCMが流れるようになったぐらいからかな。
      「まったくテンションのない会話」系CMが
      多くなってきた頃のこと。

      まあでも逆にいえば
      CMがおもろいかどうか、って事を
      判断できるぐらいの年になった
      というだけなのかもなー。



      CMって、つながりなんてものは
      ほとんど考えずに繋いでいるんやろう、多分。
      まああたりまえか。
      例えば、AUやら資生堂やら
      ふんだんにお金をかけたような映像の直後に、
      「かわ○きー、かわ○きー、かわ○きーー、クリニーック」
      なんてのも全然ありえるわけで。
      その落差の激しさに意表をつかれる事が
      けっこうある。

      最近お気に入りの「明治乳業」のCM。
      その出会いも突然だった。




      いきなり露骨に地方テレビ局のような映像。
      リポーターのような女の子の
      草原でのカットからスタート。場所は牧場か。
      そのすべてが安っぽい。
      絶対に金をかけてないCMだと、その時は思った。

      ただ、画面には「明治乳業」の文字が。
      ん?めっちゃ大手??
      絶対何かあるはずだ。
      そう思いながらしばらく見続ける。

      するとその女の子が、
      牛乳のおいしさの秘密をフリップで説明するシーンになる。
      フリップには上から紙が貼られていて
      それをはがすとともにキーワードが
      「じゃん」ってな感じで出るというやつだ。よくある。

      で、その紙をはがすと同時に
      「おいしさの秘密」を大声で伝えるという段取りだったのだが、
      その子にしてはフリップがデカ過ぎたため
      きれいにはがれず、
      3分の1ぐらい紙が残ってしまった(これもよくある)。

      「なちゅらるてぃ・・・」と言いかけたがやめて
      もう一度、という感じで残った紙をはがし
      きれいに言葉が全部写ったところで
      「ナチュラルテイスト製法!!」
      と言い切る。
      そしてその瞬間、突然切れたようにCMも終わり。




      ・・・完璧。
      心の扉をめっちゃノックされた気分。

      映像の質感、露骨に大きすぎるフリップ、
      地方テレビ局でありがちなシュチュエーション、
      でも終始「明治乳業」の文字。
      何かありそうだという前フリ充分で
      見事にフリップはがしに失敗。
      見てる方が「あれ??」っとなった瞬間に
      「ナチュラルテイスト製法」ずどーん。

      はは、こりゃもうパーフェクトじゃないですか。
      この言葉、もう覚えるしかなくなった。
      しかも「ナチュラル」な「テイスト」なんて
      覚えやすい事この上ない。
      深層心理にでも覚えこませてしまえば
      牛乳なんて「自然」な方がいいに決まってる。
      うーん、あんたすげーよ。



      ・・・と、すごくしょうもない事を
      すごく熱く語った気がしますが
      僕はこう、なんというか、
      「感服」するのが好きなんです。頭の良さに。

      羽生名人が指す将棋、漫画で言うと「カイジ」、
      ツッコミとしての松本人志。
      映画「ショーシャンクの空に」とか。
      例えばこういう「張り巡らされた思考」に対して
      参りましたと、納得したり、感動したり、笑ったり。
      こういう瞬間は
      やっぱりとても気持ちがいいんです。




      CMは十数秒が勝負だったりする。
      映像も音楽もストーリーも
      その十数秒のなかに「おいしい所」を詰め込まなきゃダメなわけで
      実はけっこう無茶なものだ。

      お金もたくさんかけて、
      いっぱい頭も使って、
      いろんな人のいろんな時間を使ってできたもの。


      そらおもろいやろ。



      今日のBGM:「TheUntrueStory」byPINKOPINKO

    • かしこ

    • めぐりめぐれよ

    • [ 2003/04/16(Wed)05:51:26 ]

    • うーん、やっぱ野球おもろいなー。

      この1週間、毎日更新したとしても
      ほとんど全部プロ野球の話だったに違いない。
      あ、11日はライブやったな。
      あいかわらず野孤禅よかったなー、楽しかったなー。
      んでまたその日やったな、
      巨人が9回に6点差追いついたのわ。

      打ち上げ後、家に着いたのは夜明け前。
      眠い目をこすりながらビデオにとっておいた試合を見る。
      負けを確信して布団に入る用意を始めた9回裏。
      「さすがにそんなうまい事いかへんやろ」
      が何回も重なってとんでもない事になった9回裏。
      歴史的ドローというのはこういう試合を言うんだろう。

      なんて野球を語りだしたら止まらんので
      最後に一言だけ。

      「今年の阪神は強い」

      阪神が強くて嬉しいのは
      阪神ファンだけじゃありませんよ。





      ユニコーンというバンドがありました。
      愛してやまないバンドです。
      自分の中で、日本人では間違いなくNo.1です。

      ただ、アホみたいに聴くようになって
      アホみたいに好きになっていったのは
      実はバンドを真剣にするようになってからで、
      バンドマンとしての経験を積めば積むほど
      その魅力にとりつかれて行くのです。

      そんな中、最近1つの小さな夢が叶いました。
      ユニコーンコピーバンドの結成です。
      「ユニコーンやりたーい」と叫んでいたら
      いかんともしがたい奴らが集まってくれました。
      初めてスタジオに入った時には
      震えるような感覚を覚えました。

      メンバーはみんな忙しい人達なので
      半年に1回ぐらい、酒でも飲みながら(空想)
      ワイワイ合わせられたらいいなと思っていたんですが、
      世の中変わった方もいるもので
      この度ライヴなんてものをする事になりました。
      ははは、どうしましょ。



      ○ユニコーンという名前は知っているが実はあまり聴いたことがない。
      ○昭和50年前後の生まれだ。
      ○友達は割と多い方だと思う。
      ○見知らぬ人に写真を撮ってくれと頼まれた事がある。
      ○コンビニで会計の時は店員と目を合わさない。
      ○「やっぱりB型の男って最低よねー」とか思う。
      ○音楽は曲ももちろんだが歌詞も重要だ。
      ○いかんともしがたい男達を見てみたい。


      ・・・上記の中で
      2つ以上心当たりのある方は
      5月22日、渋谷屋根裏へどうぞ。


      今日のBGM:「夏の行人坂」 byコールター・オブ・ザ・ディーパーズ

    • かしこ

    • 菊の季節にまたまたサクラ

    • [ 2003/04/03(Thu)05:53:41 ]

    • 家から徒歩15秒ぐらいのところに
      小学校があるのです。
      小さな小学校です。

      かなり入り組んだ地形のため
      校門前の30メートル程の道は
      もともと人通りが少なく
      夜になるとほとんど誰も通りません。

      だからこの時期は
      1人占めできるのです。
      校門前の夜桜並木を。


      今日も行きました。
      山科はまだちょっと寒いので五分咲きぐらいかな。
      壊れかけの電灯がついたり、消えたり。
      桜を照らしたり、照らさなかったり。

      ライトアップがなくても、カラオケがなくても
      見ながら飲んでるのが例え「緑水」であっても
      夜の桜は楽しめるものです。

      でもさすがに
      酒を覚えたらもうちょっと楽しめるのかなとか
      思ってもみたり。




      そんなこんなで
      なにかと最近酒に興味をもちだした
      27歳の春。
      みなさんいかがお過ごしでしょうか。

      もう春ですよ。



      今日のBGM:「Station1」 byHERMANNH

    • かしこ

    • G−DonF#−Em

    • [ 2003/04/01(Tue)03:34:52 ]

    • 18歳までは
      まあバンドなんてもんとは
      ほとんど無縁の生活を送ってきたわけで。
      高校時代のCDラックの中なんて
      そらもうむちゃくちゃで。
      ボビーブラウンからマドンナの宝石(クラシックの名盤)、
      岡村孝子からモトリークルーなんてのもあった。
      まあもちろんユニコーンもその中に含まれるんやけど。


      大学に入って、なんかきっかけがあったら
      楽器をやりたいなとは思っていた。
      すると1回生の夏ぐらいに、バンドに誘われた。
      「きっかけ」だと思った。
      「やるやる」と即答。
      ただこの時、今までバンドを組んだ事がないという事実は告白していない。
      「あ、じゃあいいや」と、契約破棄になるのを
      恐れたんやね、きっと(笑)。
      キーボードを探しているというそのバンドは
      オアシスを始めとするUKもののコピーバンドだった。

      鍵盤歴はほぼ幼稚園の時のヤマハオルガン教室のみ。
      まあ押せば鳴るから、なんとかなるかなとは思っていた。
      ただ、話の流れ上「弾ける人」っぽくなってしまっていたので、
      コピー曲のCDを、スタジオ前に
      隠れて何百回も聴きこんだのは言うまでもない。
      ・・っていうか「UK」なんて言葉自体がもう
      なんのこっちゃ全然わからへん。


      そして人生初スタジオ。というか初バンド体験。
      今でも鮮明に覚えている。
      大学近くの「ジップガン」という小さなところだった。
      で、まあこれがサンプリングサンの原形になるわけやけど。

      ドラムを生で聴くのも初めて。
      なんかでっかいスピーカーから鳴るベースの音も初めて。
      鍵盤の配線なんてどこにどう繋げるのか全くわからん。
      全てが衝撃で、もちろん謎だらけだったけど、
      当然そんな素振りはおくびにも出さない。出せない。
      なんたって俺は「弾ける人」なんやから。
      「弾ける人」たる毅然とした態度でふるまわばならぬ。
      「じゃ、もう1回ね。」
      合わせる度に緊張が走る。間違えるなー。
      あー、どきどき。


      ・・・前日の地獄の聴きこみが功を奏したのか
      メンバーはかなり喜んでくれたようだった。
      まあ疑問符はかなりあったにせよ(笑)
      「弾くことができる人」にはどうやらなれたようだ。
      当初サポートだった誘いが
      「次からも」と加入のオファーに変わった。
      もちろんおっけー。

      スピーカー内臓、ほとんどカシオポータトーンに近い
      KAWAIの超軽量キーボード。
      しばらくそれでライブをこなしてしまう事になるのだが、
      キーボーディストとしての最強の疑問符が
      そこであった事は間違いない。


      そんなこんなでバンドというものをようやく覚えた。
      でもこの時、この年になるまでバンドをやってるなんて
      正直、夢にも思ってない。
      スタジオで配線を間違わずに
      鍵盤を繋げられるようになった頃には
      もうすっかりハマっていた。

      ライブハウスなんてものは知らなかった。
      出演する時に金が必要なのも初めて知った。

      そして普通「ライヴ」というものは
      いくつかのバンドが集まってするものだというのも
      その頃覚えた。





      内心汗だくで鍵盤を触っていた
      人生初スタジオ「ジップガン」から
      もう何年も経つ。
      思えばいろいろありました。


      「自分達だけでするライヴ」の日は
      そんなん全部
      持って行けたらと思います。



      今日のBGM:「whatever」 by oasis

    • かしこ

    • 春はCoCoから

    • [ 2003/03/30(Sun)05:45:32 ]


    • なんかこう、時間の使い方が
      わからんというか、持て余してるというか。
      1日が長いというか。
      そんな感覚がどこかにあったんよね。

      でも昨日からは、やっぱそんな感覚もなくなって
      妙にしっくり来る時間の流れがやってきたりして。
      そしてこれからこのリズム感が
      11月までしらじらと続くんだろう、
      とか思う。

      3月28日。プロ野球開幕。



      テレビ中継の時間が約2時間30分。
      開始前に「よっしゃあ」と気合いを入れる時間、
      終了後に余韻に浸る時間、
      あと、延長してラジオに使う時間を考えると
      平均してやっぱ都合3時間ぐらいにはなるか。

      この3時間が、11月から3月までの間は
      丸々浮いてしまうわけやから
      そら長く感じるのも無理はない。
      1日が27時間くらいあるのと一緒なのだ。
      でもここで、4月から10月までを
      21時間と考えないのがなんとも自分らしいとこではある。

      そして冷静に書けば書くほど気持ち悪い(笑)。

      中継なんてほぼ毎日あるわけで
      それがある時は必ずといっていいほど見るわけで。
      最低120試合は見るとして
      120×3時間=360時間は1年で軽く費やしてる計算。
      自給1000円のバイトすれば36万円かあ。
      いやいや、びっぐボーナス。



      「もし好きじゃなかったら」
      なんて事を考えてみる。
      そうすれば、自由に使える360時間が
      一瞬にして自分の物になるわけで。
      まあバイトじゃないにしろ、何かしらに使える時間。
      それこそ本を読んだり、映画を見たり、
      「趣味」ちっくなものにそれを費やせば
      「充実してる気」にはなれるかもしれない。

      でもなー、俺には向かんなー。
      自分にとって「無駄」だとはどうしても思えない
      素敵な360時間なのですよ。やっぱ。
      意味があるのか?、と聞かれれば
      そんなものは知りません。



      ある人を好きになって、ほんまに好きになって
      その人と一緒に過ごしてる時間だったり。
      その人のことが気になって、気になって
      仕事や勉強が全然手につかなくなったり、夜も眠れなかったり。
      「あー、何してんのかなー」なんて、
      ぼーっと考えるだけの時間とか。

      例えばこういう時間が「無駄」だと考えるのであれば
      この360時間は永遠に「無駄」でしょう。
      さっさと他の事に使いましょう。


      でも俺はそうは思わないし、思えない。
      どっちとも大事な時間やと思うのです。
      「こんな気持ちになるなら、好きにならなければ良かったわ」
      とは、思わないタイプの人間なのでしょうな。多分。


      自分の使ってる時間に「意味」があるかどうかより
      まず「楽しい」かどうかを優先させたい。
      意味があったかどうかは、後からでいいのです。



      ・・・っていうかプロ野球からなんでこんな話なってんねん(笑)。




      そんなわけで開幕です。
      これからやっと、24時間です。


      今日のBGM:「wonderfulopportunity」 byB'z

    • かしこ

    • [ 2003/03/22(Sat)00:11:16 ]


    • いやいや本当に
      お疲れさんだったね

      おばあちゃん



      あとはもう
      ゆっくり休んでくださいな

    • かしこ

    • 酒と泪とビートルズとラーメンと飛行機チケットと素適な音楽

    • [ 2003/03/17(Mon)21:04:52 ]

    • 只今「ほっとステーション」におります。
      東京に来ると矢野と二人でここに来るのが
      もう恒例となってます。ほっとするからです。
      そんなわけで某編集長のS様、ごめんなさいです。

      だってほっとするんやもん。



      膨大なマンガに囲まれながら
      昨日のことを思い出してみたり。


      初めての北海道で初めてのライブ。
      しかも千人以上のお客さんの前でやるなんて
      そらやっぱさすがに緊張しました。
      でも、ほとんどの人は俺らのこと知らんかったはずやのに
      ちゃんと聴いてくれてて
      ライブ始まったらもう関係なかったなあ。
      よく来てくれてる人でさえ
      合わすのが難しいとされる矢野のコールにも
      ちゃんとレスポンスしてくれたり。
      いやいや素晴らしいじゃないですか。

      なんかライブ中は気持ち悪いぐらい
      笑ってた気がする。


      山さんは相変わらず素敵やった。
      杏子さんのステージは寒気がするぐらいやった。
      そしてアンコールでの騒音天国、
      初めて合わす曲なのに僕ら以上にノリきっていたあなた達は
      やはり天才です。
      いやー、でもほんまおもろかったなー。

      そして何よりも
      最後までちゃんと聴いてくれた札幌のお客さん、スタッフの皆さん
      ほんまにどうもありがとうです。
      素敵な夜になりました。




      そんな札幌の夜がもう夢であるかのように、
      今は東京にいます。
      ほっとステーションにいます。
      ほっとしています。

      そしてこの「ほっとする」という感覚が
      僕はやっぱ好きなんです。

      何かをやり遂げたというか、
      少なくとも自分がそう思えるぐらいの事をした後にしか
      この時間は来ないからです。

      だからほっとステーション。
      何を言われてもほっとステーション(笑)。




      ごめんなさいSさん、
      僕にはまだこの時間が必要なようです。


      今日のBGM:weezerのファーストとセカンド by weezer

    • かしこ

    • 外国

    • [ 2003/03/15(Sat)06:07:35 ]

    • 生まれてからまだ
      新潟より北には行った事ないので
      完全に未知の土地。

      地図で場所も知ってるし
      テレビで映像も見た事がある。
      でもやっぱ
      行った事のない土地に
      足を踏み入れるというのは
      ドキドキする。



      まあ多分、ここよりは寒いんだろう。


      BGM「友達でいいから」by高橋由美子

    • かしこ

    • 春の陽は  いたずらさえも  ここちよき

    • [ 2003/03/11(Tue)18:28:11 ]

    • 今朝ニュースを見てた。
      関西読売テレビ、
      朝の顔は辛坊さんだ。(字あってたかな?)

      新潟にいた頃、それこそ小学生ぐらいの時、
      ズームイン朝の「プロ野球イレコミ情報」で
      阪神担当キャスターとして頑張ってた頃から知ってるので
      もうかれこれ15年以上、顔は見てる事になる。
      それから京都に来て、久しぶりに見たら
      仕切り方やコメントが、プチ久米宏みたいになってた。
      えらくなったもんだなあと思った。


      その辛坊さんのコーナーで
      「新聞ナナメ読み」というのがある。
      新聞の片隅の記事の中から彼が、
      ちっちゃいながらも興味深いと思うものを
      紹介していくというやつだ。
      これがねー、またおもろいのよ。
      毎朝かかさず見る、っていう程じゃないけど
      テレビつけてやってたら絶対にチャンネルは変えないという感じ。
      「これ拾うかー?」的なものがいっぱいあって
      なかなかの素敵コーナー。

      そしてそんな今朝もナイス記事でした。
      ナイスチョイス。

      でもけっこう普通にビビる記事だった。
      ほんまなんかなあ??
      もしほんまやったら自分なら1面にしたいぐらいやな。



      おとしだま付き年賀状のくじについての記事だった。

      今年の1等賞品は
      高性能ノートパソコンだったらしい。
      そしてそれを見事ゲットしたのは
      使いこなせるのかも微妙なお年寄りだった。
      まあでも毎年当たる人は必ずいるわけで
      ここまでなら記事にすらならない話だ。

      で、何がすごいのかって話なんやけど・・・

      いや、すごいよ、まじで。
      ありえへんよ。


      だってこの人、

      実は、




      去年も1等当たってるんだもーーーーーーーーん。





      ・・・って、すごくない??(語尾上げで)

      すごいよね?

      あるのか?そんな事。ありえるのか??

      っていうかあっていいのか???




      お年玉付き年賀状の1等当選確率は
      概算でだいたい50万分の1くらいのものらしい。
      じゃあその人の立場から考えて、
      2年連続で当選する確率を計算したら
      50万×50万、分の1って事か??
      んー、なんやもうわからへん。

      まあとにかくすごいんちゃうかな、って話です。


      なんかあるんかなあ、ないんかな。
      たかだかノートパソコンの為に
      政治力が働いたとも考えにくいしねえ。





      いやいや、春は不思議な事もあるもんです。


      BGM「六甲おろし」 広沢克実

    • かしこ

    • 自分だけの

    • [ 2003/03/10(Mon)04:40:37 ]

    • うー。
      朝方のあのポカポカ感はなんやったんや?
      気のせいなんか??
      ただ暖房つけすぎただけか。
      今日家に帰って来る途中
      頭に雪積もっとったぞ。

      年末だから。あー。




      今日のBGM
      「雪が降る街」 ユニコーン

    • かしこ

    • そうすればもうすぐに君に会いに行ける

    • [ 2003/03/09(Sun)12:18:19 ]

    • うーん、ポカポカしていいかんじ。
      だんだんBメロ的タメができてきましたねえ。
      いいよいいよ。
      このままサビに向かってGOだぜ。


      あと1ヶ月ちょっとすれば音源が出る。
      聴いてくれる方もそうかもしれんけど
      聴いてもらう方もとても楽しみなのだ。



      HPで公開してる他の人の日記を読むのも
      結構好きなんやけど、たまに
      「今日のBGM」みたいなんを最後に記してるのとかあるんよね。

      あれ素敵やなー。真似しよかな。
      なんかいろいろ想像できて好きだ。
      聴きながら書いてるんかなあ。まあいいか。
      とりあえず今日はやってみる事に決定。




      今日のBGM
      「すばらしい日々」 ユニコーン 

      書き方こんなんであってる??

    • かしこ

    • プレゼント

    • [ 2003/03/06(Thu)09:36:21 ]

    • もし万が一の事があったら
      書かなかったかもしれなかったけど
      今日えらく元気になったとの報告をもらったので
      日記に残しておこうと思った。
      ははは、見舞いが効いたんかな。




      3月1日、ミューズでのライブの日、
      本番前に姉から電話があった。

      「おばあちゃんがあぶないかも」

      母方の祖母の危篤の知らせだった。
      突然の事で驚きの方が全然上で
      事態をあまりのみこめていなかった。
      そのことが気になって何も手につかない、って程ではないけど
      でも頭に片隅にはずっとあった気がする。
      今にして思えば。

      ライブ後ではもう終電がないので
      翌日朝一番の電車で帰る事にした。
      間に合わないかもしれなかった。


      翌朝の電車に乗るまで、ずっと起きていた。
      何かあったら電話すると姉に言われてたから。
      でも電話をもらったところで自分は何もできない。
      瞬間移動するわけにもいかない。
      メール着信で携帯が光る度に、ドキっとした。

      結局電話は鳴らなかった。



      朝、糸魚川行きの電車に飛び乗り、
      流れる景色を見ながらまず最初に思い出したのは
      10年以上前、母方のおじいちゃんが亡くなった時の事だった。

      その日は中学校の合唱コンクールの日で
      僕は指揮者を任されていた。
      危篤の知らせは受けていなかった。
      大事な役目がある僕に、家族が気を使ったのだ。
      指揮を終えて、病院へ駆けつけた時には
      もう息をひきとっていた。
      病室のベッドで、片手で持てそうなくらい
      ちっちゃなおじいちゃんの姿がそこにはあった。


      指揮棒から鍵盤には変わったけど
      今度も人前で音楽を発表している場だった。
      嫌な予感が走った。



      病院に着くとそこには
      機械と管に囲まれたおばあちゃんの姿があった。
      まだ息はあった。
      どれだけ泣いたのか、目をぼんぼんに腫らした母が
      となりでずっと手を握っていた。

      目は開いていない。意識もほとんどない。
      不意に来る発作的なけいれんは
      自分にはもう恐怖に近かった。
      涙なんか出る余裕もない、そんな状況だった。
      いろんなものを覚悟した。

      聞けば丸1日、こんな状態だったらしい。
      これでもまだよくなった方だ、と母は言う。
      発作的なものはこれまでもあったらしく
      それを聞いて少しだけ落ち着いた。

      その後、脈が少し安定したらしいので病室を出た。
      そして仮眠室のような部屋に案内された。
      横になった瞬間に寝たと思う。
      かなり寝たはずだった。
      でも、その間起こされなかったという事は
      そういう事だ。



      次の日、病室に足を運ぶと
      気のせいか少し顔色は良さそうだった。
      状態はだいぶ良くなった、と母から聞いていた。
      隣にいる母の姿も心なしか元気だ。
      3月3日だからと
      「あかりをつけましょぼんぼりに・・・」
      と唄って聴かせていた。

      そしてしばらくおばあちゃんの顔を見ていると
      不意に目が開いた。
      「あ、起きたんねー」と母が言う。
      母は見慣れてるのかもしれないが、
      こっちへ来て目が開いたおばあちゃんを見るのは
      僕は初めてだった。
      慌てて駆け寄った。また少し目を見開いた様だった。

      「ゆういちだよ、わかる??」

      少し震えた声で話しかけると
      よろよろと、なんとか右手を上げようとしていた。
      目も明らかに僕を見ている。
      そしてその目には力があった。
      口の中の酸素ホースが邪魔だとばかりに
      僕に何かを伝えようとしている。

      ものすごい勢いで体の中から
      いろんなものが込み上げてきた。

      「ほら、ゆういち、おばあちゃんなんかしゃべっとるわね。」

      涙まじりの母の声だった。

      涙があふれてきた。
      どんどんあふれてきた。

      でも我慢した。


      僕が涙を流している姿を見れば
      母はもっともっと泣くだろう。
      それを見た姉も、もっともっと泣くだろう。
      そんな状況になれば
      自分にも完全にスイッチが入ってしまう。
      入ってしまえば僕は多分崩れてしまう。
      今、笑おうとしてるおばあちゃんの前で
      それはイヤだと瞬間思ったんだろう。

      だから、我慢した。
      元気な時の事、めっちゃ怒られた時の事、
      いろいろ総動員して
      我慢した。

      少し元気な声で「わかる?」ともう一度聞いてみた。
      言葉はなかったけど、目の力と表情で充分伝わった。

      「わかるよ、って言っとるわね」

      母が言った。

      その通りだと思った。





      今現在は口の酸素ホースも取れ、
      かなり戻ってきてると姉は言う。
      意識もしっかりあって、挨拶とかもできるらしい。
      でももちろん若返ったわけではないので
      これから10年生きるかと言えば
      それは多分無理だろう。
      もしかしたら明日なんて事も充分ありえる。

      でも今回、本当に行ってよかったと思う。
      あの時のおばあちゃんの顔はきっと一生忘れない。
      そしてこれから、
      ツアー中だったりライブ中だったり、
      どうしても帰れないような時に
      万が一のことがあっても、それは
      「今やるべき事をやりなさい」という
      おばあちゃんのメッセージだった思える。

      中学の合唱コンクール、
      指揮棒を振ってる時に亡くなったおじいちゃん。
      ライブが終わって慌てて駆けつけたら、
      みるみる元気な姿をとりもどしたおばあちゃん。

      「帰ってくるヒマがあったら、お前は音楽をやってなさい」

      そう言ってるように聞こえるのは
      多分僕だけだ。
      でもきっとそうだと今は思う。




      ごめんね。
      孫はいつでも自分勝手です。

    • かしこ

    • あたりまえの事があたりまえでなくなる日

    • [ 2003/03/02(Sun)06:41:56 ]



    • 「こんばんは。サンプリングサンのゆういちです。
      今月はDMがこれで最後なんで、
      書こうと思っていたネタをHPにまわそうかなと思っているのですが、
      どうしたらいいでしょう?またメールでもください。
      あ、携帯もいちおう言うときます。  かしこ 」



      なかなか寝つけないので
      パソコンの中の過去のメール送信履歴を見て遊んでたら
      こんなのが出てきた。
      送信日時は2000年12月3日 AM4:29
      宛先は「ナカジマサン」
      そう。
      ここの管理人なかじへの初メールだった。


      ていうかめっちゃ敬語やんけーー!!びっくりするわ。
      まあ最初やからね。
      当たり前といえば当たり前なんやけど
      なんか妙におもろかったんで貼りつけてみました。

      ・・・にしても気使って書いてるよなー。
      「あ、携帯も」とか
      今気付いたんすけど、みたいなってるし(笑)。
      DMとか懐かしい言葉も出てきて
      ちょっとほっこり。


      2年ていうんは短いようで
      けっこうある。
      いろいろありがとねー。




      そしてこれからもよろしくお願いします
      ナカジマサン

    • かしこ

    • あったかくなると

    • [ 2003/02/25(Tue)18:39:56 ]

    • 更新も早いんです。気分いいから。
      それにしてもこの速度。すげー。
      PCの前に座るのがおっくうでなくなる夕暮れ時。
      春のおとずれ。




      ところで。
      僕の家の前にはいつも
      関西弁で言うところの「いかつい」車が停まっている。
      元の車種はおそらくセルシオ。
      ごっついマフラーと地面すれすれのシャーシ、
      筆記体のステッカー数枚、もちろんフルスモーク。
      どっからどう見ても「あっち方面」の車だ。
      冬の終わりを告げるあたたかい日差しに照らされて
      今日も元気にギラギラといいテカリを見せている。




      さっきのこと。
      スタジオから家に帰って来ると、
      家の前で野球をする数人の少年がいた。
      たぶん小学生ぐらい。

      眼鏡のバッターはやる気まんまん。
      あまり打てそうではないが、クイクイとバットを揺らす。
      すると顔に似合わず(失礼)ジャストミート。
      勢い良く跳んだ打球はコロコロ転がり駐車場の方へ。

      一同追いかけるが結局誰も取ることができず
      よりにもよってあの「いかつい」車の下にボールが消える。
      探しに行く少年達。

      「あー、あるでー」

      ボールは発見した模様。
      でもデカイ車のため、手を伸ばしたぐらいでは
      ボールは動かすことはできない。
      すると、


      ある音「カンッカンッ」

      少年「そっち行ったー??」

      少年「いや、まだ出てへんみたい」

      ある音「ガンッガンッガンッッッ」


      ボールをなんとかして出そうと
      一生懸命バットでつついているのだ。
      が、


      やはり
      当たっている。
      あきらかに
      当たっている。


      バットの勢いで飛ばされたジャリか、
      それとも直接バットの根元かはわからない。
      いずれにせよ、
      シャーシかホイールに
      確実にヒットしている音がする。
      確実に。



      ようやく転がってきたボールを手にした少年達は
      やり遂げたという達成感があるのか
      満面の笑みで戻って来た。
      そして、何事もなかったかのように野球は続けられる。





      もう10年ぐらい前、
      「ひとつ屋根の下」というドラマの最終回で
      最後のボスと戦う意志を決めた和也が

      「失うものがないあんたより、守るべきものがある
       あんちゃんの方が、強いんじゃないかってさー。」

      ってな感じのセリフを叫びながら
      勇気を振り絞って相手に向かって行ったシーンがあった。
      感動のシーンだった。


      でも
      本当に最強なのは、
      「知らない」
      という事なのかもしれない、

      そんなことが頭をよぎった
      うららかな春の1日でした。



      くれぐれも見つかるなよー。

    • かしこ

    • あかねの空がまるで

    • [ 2003/02/25(Tue)10:32:30 ]


    • その1年の目標をたてるとしたら
      それは元旦じゃなくて
      自分の誕生日だったりします。

      「春がスタート」っぽく思えるのは
      誕生日が春だからっていうのもあるかもしれません。




      そういう意味ではこの1年ももうすぐ終わり。
      年の瀬も目の前です。
      27歳はこんな年だったから
      28歳はこんな年にしよう。

      そして
      奥田民生が「29」を作った年に
      また1つ近づきます。

    • かしこ

    • −3+4=S

    • [ 2003/02/13(Thu)06:03:10 ]

    • 寒い。
      寒いの嫌い。
      冬は冬でもちろん、かっちょいいとこも
      いっぱいあるんやけど
      やっぱ寒いってのは苦手やなあ。
      32℃の方が全然いい。

      この時期になると
      「三寒四温」って言葉が頭をよぎる。
      ヘタすると10回ぐらいよぎる。
      言葉の意味も、
      「サンカンシオン」って響きも好きやからかな。
      めっちゃ漢字のくせに
      いざ口にしてみるとなんか英国風。北欧風。そのへん。
      「ニカンサンオン」も「ヨンカンゴオン」もなんか違う。
      前のんなんて「ニソクサンモン」とかぶるし。

      まあ考えた人が響きを大事にする人でよかった。





      寒いのは苦手。
      でも冬が大嫌いかというと、
      そうでもない。

      「あったかくなった」と思えるのは
      こんな寒さがあるからだ。
      それに、「待ち遠しいと思えるもの」を
      待っている時間もけっこう好きだからだ。


      明日から7日間東京へ。
      帰ってきたら1つ
      近づいてるはずなのだ。

    • かしこ

    • お前も旅をするのだね

    • [ 2003/02/09(Sun)08:42:04 ]

    • うーーん・・・

      生活リズムがめちゃくちゃなせいか
      さっき目が覚めた。

      目が覚めてしばらくして
      驚いた。
      ある事実と物的証拠。
      結構マジでびっくりした。

      何回考えても原因がわからない。
      「偶然」か「夢遊病」か。

      今日はちょっと不思議な話。





      昨日の事。
      ライブのリハーサルの為、電車でスタジオへ。
      いつもの場所なら駐車場があるから
      機材を積んで車で向かうんやけど
      昨日はそこが空いてなかったため
      普段とは別のスタジオへ地下鉄で行くことになった。

      天気も良く、散歩気分で
      たまにはこんなのもいいかな、とか思う。


      スタジオ終了。
      メンバーと別れ、地下鉄の駅「京都市役所前」に向かう。
      人影もまばらなゼスト御池の中を、
      疲労と寝不足のためか
      多少ふらふらしながら切符売り場へ。


      ところで僕は、電車の切符というものを
      本当によくなくす人間で
      特に団体行動の時は人に迷惑をかける。

      気がつくと姿が見えないので、ぱっと後ろを振り向くと
      改札の向こうで、リュックやら手荷物やらを
      かたっぱしから開けて切符を探している。
      ・・・こんな絵はたまに見ると思うけど
      それを担当するのがまさに僕だ。
      「またか・・」みたいなメンバーのあきれ顔を
      今まで何度も見てきた。

      さすがにこれではいかん、と思い
      数年前から切符は必ずズボンの右ポケットに入れる事にした。
      たまに忘れる事もあるけど
      それ以来、なくすという事は激減した。


      ・・話は戻って地下鉄の駅。

      普通に切符を買い、普通に改札を通る。
      電車が来て普通に乗る。
      電車に乗るとすぐ眠たくなるのでしばし仮眠。

      駅に到着。眠い目をこすりながら改札へ。
      この時、切符が上着の左ポケットに入っていた事が
      ちょっとだけ、本当にちょっとだけ気になる。
      気になるというレベルじゃないかもしれない、
      1ミクロンぐらい意識の中をかすめた程度だった。
      だからほとんど気にも留めず改札を出る。

      天気のいい道をやはり散歩気分で家に向かう。
      帰宅。しばらくして寝る。
      寝る。。。





      そして、びっくりしたのはついさっきだった。
      目が覚めて、何気ない瞬間に右手に妙な感触。

      「え?」

      あの時かすめた1ミクロンだった疑問が
      みるみるうちに何倍にもふくれあがる。
      「やっぱりか」という思いに少しづつ変わる。

      そして、触りながらほとんど確信していたものの、
      手の中のそれをおそるおそる取り出してみる。
      右ポケットから。




      「京都市役所前」と書かれた切符だった。




      なんで??

      2月8日、15時45分、
      1回改札を通った痕跡もある。

      なんでよ???

      何のトラブルもなくこの部屋で寝ていた自分と
      この切符の存在が、どうにも説明がつかない。

      2枚買った記憶はない。
      改札に2枚通した記憶なんてまったくない。
      「ピーッピーッ」って挟まれたらさすがに気付くだろう。
      駅員とも全然もめてない。


      となると、
      なんかの拍子にヒラヒラと舞い上がった切符が
      なんかの拍子に寝ている僕の上着のポケットに飛び込んで、
      で、偶然それが自分の降りる駅まで料金が足りていて
      何の気なしに改札をくぐり抜けた。

      ・・・ってそういう事か??

      うーん、そうなんかなあ・・
      まあそれしかないか。

      あとは「夢遊病」ってのもない事はないけど
      それもそれでちょっとやばすぎるレベルやしなあ。
      まあじゃあ今回は
      「ヒラヒラ切符くん外の世界へ行くの巻」
      ってことで手を打ちましょう。




      にしてもなかなかアメイジングなディスカバリーでしょ??

      皆さんはこんな経験ありますか?

    • かしこ

    • 右脳プット

    • [ 2003/02/06(Thu)07:09:07 ]

    • あ、そうや。

      走り出しついでにこんなの始めました。
      ヒマで溶けそうな人だけ見たらいいと思います。

      http://nbc.fc2web.com

      だって多分ここよりてきとーやから(笑)。

      あ、でもHP自体はね、素敵なんですよ。
      みなさん盛り上げていきましょう。

    • かしこ

    • ビール

    • [ 2003/02/06(Thu)06:59:22 ]

    • 帰京して1週間。
      いやあ、たっぷり休養しました。
      やっぱ京都はいいですな。寒いけど。

      ちょっと頑張った後のこういう時間はとても快適。
      自分は呑めへんけど、多分ビール。
      ビールを1週間、延々と飲んでる感じだろう。
      きっと。
      中学時代、陸上部で長距離ランナーの友達に
      「なんで走るん?」と改めて聞いた事がある。
      そしたら「走った後、気持ちいいからねー」
      って言ってた。


      今ならそれ、ちょっとわかるぞ。




      M−1グランプリをやっと見れた。

      年末にビデオに撮っておいたんやけど
      なかなか時間がなく、特にこういう
      「絶対おもろいと思われるお笑いのビデオ」
      は決して中途半端に見たくないので、
      真剣に集中して見れる時間を探してたら、2月になった。
      大好きなアーチストの3年ぶりのアルバムを聴く時とか、
      ビデオに撮った日本代表戦を見る時とか、
      例えばそんな感覚に近いかも。

      フットボールアワーが意外におもろかったり
      松竹リベンジに驚いたり
      ダイノジはやっぱコントしてほしかったり
      笑い飯で笑ったり、談志が最高だったりした。
      でもやっぱ去年の方がおもろかったかなー、自分的には。
      まあもちろんつまらんくはなかったけど。

      ただスピードワゴンが出てくれたのは良かった。
      個人的に大好きなので。

      初めて見たのはもうだいぶ前、
      当時やってた関西ローカルの「爆笑ブーイング」
      という番組で「バツイチ」というコンビ名で登場。
      (ツッコミは別の人)
      名古屋から来たというその二人組は
      あっというまに勝ち抜き、チャンピオンになる。
      が、
      その後、番組自体が終了してしまい、
      名古屋であるその二人を見る事はできなくなってしまった。

      そして数年後、NHKの番組で再会。

      名前も変え、ツッコミも変え、ネタの雰囲気も
      ガラリと変えていたが、
      聞き覚えのあるその声とセリフ回しですぐにそれとわかった。
      久しぶりに見たそのネタはまさに期待通り。
      5分弱の持ち時間の中でオチはたったの2つ。
      つまり、前フリが1つ2分以上という、
      なかなか斬新な作りだった。


      今回のM−1のネタは、彼らの色を出すには惜しかったけど
      久しぶりでとても嬉しかったので、
      最近スピードワゴンと仲良くしてるという噂の
      ダブルオー上野に速攻TEL。アツイ想いをぶちまけた。
      そこで、この前対談したという事実を聞き、
      なぜか上野を怒る(笑)。

      いや、まあ頑張ってくださいよ。
      これからも応援してまっす。


      ・・・とまあ、そんなのどかな休養でした(笑)。


      気がつけばベーコンレコ発ももう目の前。
      ライブもなんか久しぶりな気がするなー。
      ファンダンゴってのもなんか楽しみだな。
      ほほほほほ、やってやるぜー。




      そろそろ走り出します。
      ビールのために。

    • かしこ

    • ロープランド

    • [ 2003/01/28(Tue)05:06:22 ]



    • いいものできました。

      みなさんありがとう。


    • かしこ

    • そしてそれはプロ野球のせいじゃない事を祈る。

    • [ 2003/01/12(Sun)04:23:10 ]

    • 前回の日記更新は去年なんやなあ、
      って事は2003年の書き初めって事やねんね。


      みなさんあけましておめでとうございます。
      今年も去年に負けないくらい
      たいがいな更新になると思われますが
      どうぞよろしくお願い致します。
      たじか ゆういち



      いやあ、去年はいろいろあったなあ。毎年いろいろあるけど。
      2002年は特に濃かったような気がします。
      「出会いがあれば別れがある」
      そんな当たり前の事をすごく実感した1年でした。

      でも、今までの生きてきた流れというか感覚的なとこで、
      4月とかの方が「年が明けた」って気がすんねんな。
      なんとなくスタートっぽいというか。
      この地獄のように寒い冬のど真ん中で
      「はい、今日から新しい1年の始まりです」
      って言われてもあんまピンとこーへんのよね。

      寒さがだんだんやわらかくなって
      息も白くなくなって、強い風とか吹いたり。
      「あ、もう来る、来る」みたいなBメロ的タメが
      その時期にはいっぱいあって
      サクラが咲いたところでぱーんとはじける。
      そんなかんじ。言わばサビ。
      そんなところが僕のスタートっぽいのです。

      そう。だから始まりはサビなんです(笑)。




      明日から2週間ぐらい東京です。
      ライブ、レコーディングをしてきます。
      いろいろあったここまでの
      そのすべてをぶち込んで、かっちょいいものを
      作ってきたいと思います。

      そして、あったかくなったら
      その音を手にして
      サンプリングサンのまたもう1つのスタートです。


    • かしこ