鍵盤ゆういち日記

鍵盤ゆういち日記
2004.6~12月

    • あいあい

    • [ 2004/12/26(Sun)18:23:09 ]


    • ほら。
      気がつけばもう12月も終わりそうで。
      100%ノリだけの禁煙の約束も、
      たいした苦労もなくなんとなく守れそうで。
      「ダラダラダラダラ惰性で禁煙」
      そんなやり方を見つけたような気がします。

      禁煙。もうすぐ1ヶ月。



      でもね、最近またちょっと吸いたいのだね。
      理由は簡単、
      禁煙がもたらしてくれる様々なメリット、にも
      単純に「慣れて」きたからだ。

      で、こうなると今度は「失わない」努力になってしまう。
      ちょっとした寝起きの良さだったり、
      なんとなくの健康感だったり、お金だったり。

      ただベクトルがこうなる(マイナスを減らす方向に行く)
      と自分の性格的にとてもマズくて、
      とたんにやる気が失せてしまうのだ。
      わはは、どーしよー。



      ま、ひとまずは元旦に1本吸って考えます。

      その後また復煙(ちょっと好き)したとしても、
      1ヶ月吸わなかったという事実と、
      1ヶ月やめると自分の体や精神はどうなるのかという実験結果と、
      何より「有言して実行した」という自信、
      そいつらはまあ、消えるわけではないのでね。
      ゆっくり考えます。

      その時吸う1本が、今からとても楽しみです。





      あ、そうそう、
      M−1のこと書きにきたんや。
      でももうすぐ始まってしまうので手短にしときます。

      まあなんとなくガチンコっぽい感じがしなくなったというか、
      多少なりとも政治力の匂いがしないでもなくなったということもあり、
      優勝の行方はそんなに気にならない部分もあるんですがね。

      簡単に言えばですよ、





      「東京ダイナマイト」に優勝してほしい





      ってことです。

      ま、きっとありえへんけどね(笑)。
      願わくば、笑い飯とか千鳥とかポイズンとかで決勝やってさ。
      見てーなー、そんなん。



      政治力的なものがちょっとでもあるとするなら
      優勝は笑い飯かアンタッチャブルでしょう。
      よほどスベらない限り。
      敗者復活はレギュラーとか。

      どうなるかなー。楽しみだなー。
      もう始まるなー。




      あ、最後に1つ。

      わーわーゆうとりますけど
      今年は今までで1番レベルが高いと思います。
      俺は。


      今日のBGM:「今年もそれどころじゃねえ」



    • かしこ

    • [ 2004/12/15(Wed)17:45:43 ]



    • 例えば、好きな人ができて。
      とてもとても好きな人ができて。
      頭の中がその人でいっぱいになる。

      ちょっと遅い帰りが心配で夜も眠れなかったり、
      自分の事好きじゃないんじゃないかという不安から来る嫉妬で
      相手につらくあたってみたり、
      そんな自分に気が付いて、ひどくカッコ悪く思えて
      それでまた苦しくなったりも、する。




      「嫌いになれたらどれほど楽か」とか思う。
      とりあえずの苦しさからは開放されるから。

      好きじゃなくなれば、簡単だ。
      眠れないことも、不安になることも、苦しむことも、
      ない。






      でも、そうしないのにはきっとわけがある。

      俺も、みんなも。



      今日のBGM:「雪が降る街」 byユニコーン




    • かしこ

    • わすれもの

    • [ 2004/12/02(Thu)14:03:11 ]


    • 4日目の朝だ。
      なんてことはない。
      でもこの「なんてことはない」っていうのが実は、
      なんか妙に残念でもあるのだ。


      いろいろわかることが、もうすでにたくさんある。
      勝って嬉しいはないちもんめ。
      負けて悔しい禁煙生活。

      あなたのタバコは誰のため??



      ・・・ま、そんなんはおいといて

      4日目の朝だ。





      よく考えるとこの10数年、
      ほんまにずーーーっと煙と一緒だったのだ。
      1日2箱近く吸う俺としては、
      まあ起きてる間はほとんど煙と暮らしてるようなものだ。
      で、気が付けばそれが10年以上。
      4日間も煙を吸わないことなんて、実は初めてなのだ。
      そら体もびっくりするわな。


      現時点ですでに現れている体内変化を
      少しまとめてみよう。

      ○鼻が敏感になる。いろんなものの匂いが強く感じられる。
      ○舌もちょっとだけ敏感になった気がする。
      ○朝、目覚めがとてもいい。
      ○花や犬が妙にいとおしくなる。
      ○サカモトの手料理のくせに、うまい。
      ○なんか声が違う。

      ・・・とまあこんな感じか。

      どれも禁煙成功者からよく聞いていた
      ベタなことばかりだったが
      ほんまにそうやな、ってのが正直なところだ。
      たかが4日で、と思うかもしれないが
      けっこうなヘビースモーカーだっただけに、突然パタリとやめると
      体内変化も如実に出てくるということなんだろうか。

      ま、もちろん「変化を感じとる」っていうのは
      こういう継続ものの最大の原動力というか、まあ言わばキモみたいなものなので
      悪いことではもちろんない。

      最後の1つを除いてはね。



      そう。
      この4日間の禁煙生活の中で最大にして最も意外な変化、
      「声が出ない」のだ。なぜか。

      これは意外。つーか意外。
      もともと「声が出るように」禁煙する人もいるってのにね。
      なんでやろ??
      家で歌ってても露骨に高いところが出ない。
      てかなんかもう自分の声じゃないし。
      ピッチも妙にとりづらいわ、声が2種類聞こえるわで、
      今のところ歓迎すべき感じでは確実にない。
      ま、「急に状況が変わったため体がついていけてないだけ」
      かもしれないので、ちょっと様子をみたいところではあるのだが
      いかんせんライヴ予定というのは、俺を待ってはくれない。
      もう数日後には唄わなければいけないのだ。

      さあ、どーする??





      正直、今、禁煙してるのは意外なほどつらくない。
      心と体のベクトルは
      確実にそっちの方に向いていると思うし、
      できたらこのリズムを自分から崩したくはないのだ。
      興味もある。



      敵はいつも
      意外なところに潜んでいる。



      今日のBGM:「オフモントリオールがいきなり送ってきたんすよ、このライブ盤」 byオフモントリオール




    • かしこ

    • かわらないもの

    • [ 2004/11/30(Tue)17:15:03 ]


    • 早いものだ。
      気が付けばもう1ヶ月だ。

      東京に住みはじめて、3人で暮らし始めて、
      ライブハウスから歩いて帰れる距離に家がある生活も、
      もう1ヶ月が過ぎたのだ。
      早いものだ。


      思えばもうすでに
      いくつかのドラマはあった気がする。
      ・・・なんて言っても「俺ドラマ」なので
      まあほんとにささいなことだらけなのだが、
      何かしら話題に事欠かない
      素敵な家だ。



      今ここに、テンションの上がる話と
      そうでない話が1つずつある。
      どちらを先にしようか。
      まあ先にそうでないのをしておこう。


      たいした事では全然ないのだが
      今、ちょっとした理由でタバコが吸えないのだ。
      あんな、ノリ100%で決めた事、
      もう今すぐにでも破ってやろうかと実は思っているのだが、
      守ってしまっている。
      なんか破れずに、いる。
      「ズルズルとダラダラとなんかもうなしくずし的に、約束を守る」
      という新たなジャンルの約束の守り方を
      自分の中で試しているようだ。

      ま、でもすでにいくつかの弊害が出てきてるので、
      あの時テーブルにいたあの3人には
      明日にでも電話で謝ることにしよう。
      そうしよう。




      テンションの上がる話というのは
      毎年楽しみにしてるM−1グランプリの話。
      昨日、決勝進出コンビが発表された。
      そこにまさかのコンビが2組いたのだ。

      「東京ダイナマイト」と「POISON GIRL BAND」。

      嬉しかった。
      やったと思った。

      応援しているから、というのももちろんある。
      でも、何よりも嬉しかったのは、
      「自分が好きなもの」と「みんなが好きなもの」が
      まだそんなにズレてないという事を確認できたからだ。
      これはでかい。
      俺には思いのほか、でかいのだ。



      今年は豊作だった。

      お笑いブームってことで、単純に見る機会が増えただけかもしれないが
      おもろいコンビにいっぱい出会った。
      ここまでまとめて一気に来たのは、もしかしたら初めてかもしれない。
      ずっと応援してたスピードワゴンも、2丁拳銃も、アンタッチャブルも
      出会いとなるともうだいぶ前になるしね。

      その中でも特にピンと来たのが
      前述2組と、アンガールズだったのだ。


      でもなかなかテレビに出てこない。
      出てるのかもしれないが、俺の目に入るとこまでは届いてこない。
      世間の人にはうけないってことなのか。
      「あー、やっぱ感覚的にマニアックになってるんかなあ」と、
      自信を失いかけてたところに
      この朗報だった。
      そら嬉しいよ。



      こういう感覚を俺はポップセンスと呼ぶ。

      この場合は「笑い」のポップセンスだが
      もちろんそれだけじゃない。
      映画にも、グラビアにも、料理の味付けにも、ある。
      もちろん音楽にもそれはあてはまるわけで、
      この感覚が自分にとって全ての中枢であるのだ。


      だから、
      これがなくなったと自分でわかったら
      俺はすぐにでも音楽をやめるだろう。
      逆に言えば、
      なくなったと思わない限り
      死ぬまで曲を描き続けるってことだ。





      全てのものに対するポップセンスを
      俺は持ってるわけではない。
      で、またそんなものいらない。

      自分の愛する女の顔が
      世間では「ブス」と言われていたり、
      感動の涙を流しまくった映画のVHSが
      中古屋で100円で売られていたり、
      いきつけのラーメン屋が
      「行ってはいけないまずい店100店」の見事1位に選ばれたりとか、
      例えばそんなことがあったとしても
      俺は全然かまわない。


      でも「音楽」と「お笑い」だけは
      そうはなりたくないのだ。
      なっては困るのだ。



      そしてそれは、
      ビートルズとダウンタウンを
      いつまでも愛していたいってことだ。



      今日のBGM:「なんか社長のうた」 byハミリーコンプータ



    • かしこ

    • 三人

    • [ 2004/11/01(Mon)04:35:45 ]


    • 「いーしやーーきいもーー」

      ちょうど6時ごろだったか、
      ずいぶん久しぶりにこのフレーズが耳に飛び込んできた。
      こんな夕飯時に売れるもんかねえと思いながらも
      ちょっとした懐かしさを感じながら
      玄関の明かりのスイッチを手さぐりで探し当てていた。
      やきいもカーは快調に続ける。

      「おいしいおいしいやきいも、1個300円ぐらいですよー」



      思わず吹き出しそうになった。
      いやいやいや、と突っ込みそうになったが
      一人だったのでやめた。

      おもろいこと言いよんな、とにやけつつ
      たいして気にもとめなかった。
      指先は目標物を捕らえつつあった。




      でもよくよく考えたら
      それはそれで正確な表現なのかもしれない。

      そもそも芋なんていろんな大きさがあるわけで、
      値段を一律にする方がおかしい。
      状態だってそうだ。
      ふっくら最高の焼き加減のやつもあれば
      底の方で焦げ散らかしたやつもあるだろう。
      それに、
      買いに来たおばさんと

      「ねー、これとこれとこれなら3つで500円になんない??」

      「んー、お姉さん美人だから負けとくか!!ちきしょうめ」

      なんてやりとりもあるかもしれない。


      そうか、そのための「ぐらい」か。
      なるほどなるほどと勝手な解釈をして
      無事スイッチを見つけた俺は
      そのまま階段を上がっていった。






      空気が悪い。冷たい。風情がない。
      人が多い。でも人情味がない。
      いろいろ勝手なイメージを持ってやってきたが
      意外とそんなこともないかもなと思った。



      世田谷の夜は今日も静かだ。


      今日のBGM:「youandmesong」 byWANNADIES




    • かしこ

    • ありがとう

    • [ 2004/10/18(Mon)03:03:59 ]



    • 来年の有給は

      わずかと

      言われた人ばっか


      となりの席では老けた

      人ばっか





      今日のBGM:「人ばっか」 by奥田民生

    • かしこ

    • ぱんぱかぱーん

    • [ 2004/09/30(Thu)18:45:55 ]


    • からーんからーんからーん。

      おめでとうございます。
      ついに333333ヒット達成いたしましたー。
      ありがとー。ありがとー。


      いやー、よかったよかった。
      何がよかったって、まず自分が踏まなかったことね。
      まあそういうボケもないことはないけど、
      それにしちゃあちょっとフリ過ぎ。
      「なぜかおかんが踏む」ぐらいじゃないとバランスがとれん。
      ここまできたら。

      あとは、当選者が無事いたこと。
      いやいや、これは嬉しいことですよ。
      実際その方は写メにも撮ってくださっていて、
      当選メールとともに添付して送ってくれました。
      ははは、見てねーだろー??すげーんだぜ、揃うとよ。
      ちょっと感動したもんね。

      そんなわけで間違いありません。
      当選者も無事決定いたしました。
      「そんなによくここに来る方じゃないので・・・」
      と遠慮されておられましたが、もうダメです。
      だって決まったもーーん。
      いつか必ず受けとってもらいます。また改めてご連絡を差し上げます。


      っていうかちょっと早くてびっくりした。
      ここ2日でいつもの3倍近くまわってたみたいです、カウンター。
      意外と見てくれてる人がいるんだなあと、
      正直ちょっと嬉しかったです。
      ありがとう。



      いろんな人の連絡によると
      昨日のうちに到達したみたいですね。

      そう。
      7ヶ月ぶりに長嶋監督が公の前に姿を見せた、その日です。
      「北京の指揮は俺がとる」と言ってくれた日です。
      これはもう自分の愛が届いたと思うしかない、
      それぐらいの偶然だったような気がします。

      ちょっとまじで嬉しいぞ、おい。





      次の目標は3333333。

      今度はその達成の日に
      長嶋ジャパンが北京で念願の金メダルを取るような、
      もしそんなドラマが用意されてるとするならば、
      僕は生まれて初めて本を書きます。

      題名は「金メダルのおもいで」。
      小学校4年生の時の夏休みに書いた作文と
      同じタイトルです。



      今日のBGM:「僕はぬけがらだけおいてきたよ」 byTHE BOOM




    • かしこ

    • そうだそうだ

    • [ 2004/09/29(Wed)03:49:24 ]


    • ファンダンゴの時、みんなに言われたのに
      また忘れとったわ。すんません。

      で、今見たら333062だって。すげー。
      もう目の前じゃないですか。
      あやうく俺が踏むとこだぜ。いえー。
      たぶんあと2、3日中に運命の333333が来ると思われます。

      まあね、もともとなかじの意志というか、
      カウンターをあんま目立つとこに出したくないってことでね、
      そらもう冗談みたいなとこに冗談みたいな大きさで
      うちのカウンターはあるわけなんですが。
      ま、ちなみに言っておくと右下です。
      知らなかった人は、ウォーリーを見つけた時ぐらいの
      感動はあるかと思います。

      まあでもちっちゃいからこそ、
      333333が揃った絵はけっこー感動的なんじゃないかなと。
      もしその瞬間に出会えた方は写メにでも撮って
      送ってほしいですねー。



      ほんじゃ改めて告知です。

      カウンター333333を踏んだ方に粗品をプレズントゥ。
      まあ僕の個人的な思いつきということもあり
      掲示板に書きこんでもいないので、
      この日記を粘り強く読んでくれている方のみに権利があります。
      ゆえに当選者がない場合も全然ありえます。
      気付かんかったとかね。
      完全自己申告制です。
      証拠がないからダメ、的なことはありません。
      できればその写メは是非見たいものですが。
      ま、そこは信用ということで。
      ちなみにプレズントゥは粗品極まりないものです。
      松井のリストバンドかもしれないし
      ニ岡のリストバンドかもしれないし
      落合のリストバンドかもしれないし(これは貴重)
      あまり過度な期待はナッシングの方向で。
      粗品はライブ会場でしかもらえません。
      ご希望であればもちろん当選者の発表もしません。
      賞品の受け取りをもって発表にかえさせていただきます。

      とまあこんなとこかしら。

      見事333333をゲットされた方は下記のアドレスまでご一報を。

      gggggiants55@yahoo.co.jp

      鍵盤ゆういち日記専用アドレスです。
      思えばこれをきっかけに遠い海のむこうから
      メールが来た事もありましたねえ。
      つーか元気にしてんのか、あんた。
      クロマティはメールを待っているぞ。
      ま、それはいいとして。

      当選された方は、名前と
      いつのライブに来られるかという事を明記してください。



      ・・・とまあ、わがままだらけの企画ですが
      とりあえず連絡してね、当たったら。

      でもなー、気付かん可能性もあるもんなー。
      そんな時は残り50ぐらいなったら
      連続アクセスで俺が当選してやる。
      見てーなー、333333。





      そういうわけですのでよろしく。

      がんばれ長嶋。


      今日のBGM「West End Girls」 byPET SHOP BOYS



    • かしこ

    • アドバンテージ

    • [ 2004/09/28(Tue)00:09:34 ]




    • テレビをあまり見ない


      ヒットチャートはほとんど知らない


      芸能人に興味がない


      コンパと呼ばれるものには行った事がない


      ハリウッド映画が見れない


      流行りがわからない






      そんなにかっこいいって事でもないよな


      たぶん


    • かしこ

    • ちょっとちょっと

    • [ 2004/09/26(Sun)04:22:09 ]


    • なんでまた腫れてんのよあんた。
      復活した、とかやめてやー。
      ライブなのよね、あした。
      お前ん家の中庭じゃねーの?しんたくんよ(笑)。


      まあいいわ。
      たっぷりお見舞いしてやるわ、テラ・コートリル。
      覚悟しときなさい。
      うふふ。


      ・・・ってなわけで頑張ります。明日。
      みんな来てね。
      昨日来てくれた人もありがとう。
      明日もよろしくダブルオー。

      おやすみなさい。

      今日のBGM:「ハイテンション・ラブ」 by石井竜也



    • かしこ

    • グローブ

    • [ 2004/09/20(Mon)20:46:17 ]


    • 骨折、盲腸、入院。
      あと転校か。心霊体験とか。
      こういうの、まったくしたことがない。

      転校はあこがれた。でももう無理。
      他のはまだ可能性がある。
      残りの人生で一度はしてみたいと思う。
      一度はね。
      でもこの年になるとだんだん「初体験」ってのは
      あたりまえのように減ってくる。
      そうだったことにすら気付かない事もある。


      おととい経験した初体験。
      その出会いは突然だった。





      山科ニック。
      無類のホームセンター好きの俺はほんとによく行く。
      何をするでもなく角材とかアクリル版とか見てる。
      で、本来その初体験というのはその場所では
      ほとんどありえないはずだった。
      シャンプーやせっけんのいい匂いがするコーナーで
      それは突然やってきた。


      「ずきゅーん」

      こんな表現が1番近いと思う。
      ちょっと厚手の布を縫う時に使う太めの針を
      しばらく火であぶってからおもむろに突き刺したような
      例えばそんな感じ。
      右手側面部、ちょうど小指の付け根あたりに
      突然、激痛が走った。
      残念ながらその瞬間は見逃したものの、
      5センチぐらいはあろうかと思われる巨大な蜂に
      突然襲われたのだ。というか刺されたのだ。


      これはショッキング。
      なんせ過去のデータがない。初体験だから。
      その瞬間、思いきり手を振るとやつはどこかへ逃げて行った。
      感じたことのない痛み。まだ何か刺さってるような感覚。
      だんだんと手がしびれてきて、そのしびれは
      すぐに右肘ぐらいまで到達する。
      みるみる赤く腫れあがっていく。
      オーブンの中で焼かれてるパンを早送り再生してるかのよう。

      やべー。たぶんやべー。どうしよどうしよ。

      ボーイスカウト出身者らしく、
      ここはクールに落ち着いて処理、といきたいところだが
      どうやら頭はそれどころじゃない。
      シャンプーコーナーでしばし呆然とする自分。
      突然の初体験とはこうも人をパニックにさせるものなのか。
      動けない。

      考えていてもしょうがない事にようやく気付いた俺は
      ニックとつながるマツヤスーパーの中に
      薬局があることを思い出す。
      早歩き。
      変な汗をかきながら店員のお姉さんに
      もはやグローブのようになった右手を見せて言った。

      「ほんまに今、刺されたんですけど、蜂に。」

      わけわからん。なんで倒置法みたいなってんねん。
      っていうか順番全部違うやないか。
      あまりの腫れ具合にそのお姉さんも軽くひいた様子。
      近くにいた店長らしきおっちゃんにすぐ報告。
      「あのー、蜂に刺されたみたいなんですけど・・・」
      その態度がまた、事の重大さを確信させる。

      だいじょぶか??俺。

      しばらくしておっちゃん登場。
      「あー、刺されたんやねー。」
      ほんの数秒、棚を見渡すとすぐに1つの塗り薬を出してきた。
      「これは副腎皮質ホルモン配合で抗生物質もうんたらかんたら・・・」


      はえー。はえーよ、おっちゃん。
      もっと見ろよ。俺の手をよ。触ったりしてさ。
      こーーんなにも腫れてんだぜ??

      あまりの手際の良さに少し不安になって聞いた。

      「治りますかね??」

      するとおっちゃん

      「うーん・・・・・治るよ。」



      おいおいおいおい、ちょっと待ってくれよ
      なんだその「間」わよ。
      つーかなんで言い切れんだよ??
      だいたいおめー、なんも聞いてねーじゃねーかよ、
      たいして見てもねーしよー。
      どんな痛み?とか、しびれは?とか、
      刺されてからどれぐらいたった?とかよ。
      ふつー、そういうの聞いてから棚ながめて
      あーだこーだやんじゃねーのか??
      そんなんなかったじゃんよ。
      こちとら初体験でビビってんだよ、
      せめて考えたフリでもいいからしろよ、このメガネが。
      ほんとにわかってんのか??
      まさかてきとーじゃねーだろーな、てめー。



      ・・・と言いたい気持ちを自分の年齢に重ね合わせて抑え、
      「ありがとう」と言い店を出た。
      しびれた右手では運転もままならない。


      家に帰ってそっこーで薬を塗った。
      でもまあ即効性っぽい薬ではないので
      もちろん瞬時に痛みがひくことはない。
      右手が熱くて厚くてしょうがないので氷水で冷やすことにした。

      おおげさでなく1.5倍にはなっていたと思う。
      比較的ごつごつした自分の右手。
      その手の甲のくぼみやしわがまったくなくなっている。
      まるい。手がまるい。
      そんな異常な右手をじーっと眺めていると
      それがまた恐怖に感じたりもするのだが
      「蜂ってすげーなー」と思えてたところをみると
      この頃はもうけっこう落ち着いてたのかもしれない。


      夜、誘われてた飲み会(もちろん呑まない)に行ったものの
      途中、痛みが突然ぶり返してきて始発前に家に帰る。
      ついてねーなー、とか思った。

      帰ってきたらヘトヘトだった。
      最後の力を振り絞り、役に立つかも微妙な薬をてきとーに塗って
      布団にくるまって寝た。
      あの痛みでよく寝れたもんだなと思う。




      そして、衝撃だったのは次の日の朝だった。

      起き上がる時に右手に痛みが走り、
      あ、昨日刺されたんやー、とか思い出しつつ
      寝ぼけながらその手を見るとなんと、






      もう治ってた。

      ほとんど。






      うそーーん


      見事に腫れがひいていた。グローブがなくなった。
      痛みもだいぶマシだ。
      寝てる間になにが起こったというのだろう??
      まだ痛々しさは残るものの
      昨日に比べればだいぶ良くなった右手を見て感じたのは
      あの薬局のおっちゃんの凄さだった。

      薬の効能をここまで実感したのは正露丸以来。
      みるみるうちにとはきっとこのことだろう。
      感動というか感激というか感謝というか。
      たぶんおっちゃんはわかってたんやろーなー。
      ごめんよ。

      その日は説明書をじっくり読み、その通りに丁寧に塗った。

      今日起きたらまた1つ良くなっていた。
      もうほぼ完治に近い。
      スタジオでメンバーにその話をしたが
      その説得力がほとんどないぐらいに回復していた。
      こんなんやったら写メでも撮っといたらよかったな。
      絶対ひくけど。



      遅れて来た初体験。
      「蜂に刺されてどうしたもんかいねの巻」は
      意外にもあっけなく幕を降ろした。

      わかったことがいくつかある。


      まず、突然の初体験は人間を特殊なパニックに陥らせること。
      パニックになった人間は、文法があさってになったり
      人の言うことが信じられなくなったりすること。
      皮膚の炎症には抗生物質と副腎皮質ホルモン配合の薬が
      よく効くってこと。(テラ・コートリル)
      そして、薬局のおっちゃんはなかなかヤルってこと。

      んー、いい気分。みな処分。






      今日の夕方を完治とすればだいたい48時間。
      あっという間に腫れあがり、
      あっという間に元に戻り、
      なにかと本当に1番忙しかったのは
      パニクってた俺のしょぼい頭とかではなく
      結局この右手だったろうな。

      ごくろうごくろう。



      今日のBGM:「なんかCHARAのやつ」 byCHARA



    • かしこ

    • 次元

    • [ 2004/09/02(Thu)21:34:35 ]


    • 月末になると必ず買うものがあります。
      「月刊テレビジョン」。

      でもこれ売れてんのかな??
      2週間ぐらい先になるともう、ゴールデンタイムのところは
      「都合により番組は未定です」とかばっか書いてるし。
      後半になるともうガラガラですよ。空白とかあるもん。
      自分で書け、っていう意図ならそれはそれでおもろいけどさ。
      ま、ほんまに番組を知りたい人にはあんま意味ないんちゃうかなあ、
      関西ウォーカーとかにも載ってんでしょ??番組表。
      そっちの方がお得やんね。

      でも俺の場合はそれでも充分事足りるわけです。
      ナイターを中継する局がわかればそれでいいんやから。
      ビデオに撮るためね。ビデオ。


      ナイターをビデオに撮り始めてからはや10年。
      もうプロですね。職人級。
      「今日は8チャンっぽい」とかありえへん。
      そう。例えば番組表がなくて、中継局がわからん時でも、
      球場、対戦相手、前回までの中継局、とかから
      ある程度の予想ができたりするんです。キモい。
      で、番組表も見ずに調子のってると
      たまに全然関係ない番組を撮ってたりもするんです。
      2時間24分ね。

      この前、家に帰ってきて
      あー疲れたなー、なんて思いながら
      ビデオ巻き戻して、たまにはアイスなんかもいいじゃん
      ってな感じで勇んで再生ボタンを押して、
      その時ゆっくり画面に出てきた文字は
      「鳥人間コンテスト」。

      琵琶湖。
      ずっと琵琶湖見とったわ。わはは。



      でも、ちょっと嬉しかった。
      懐かしかったというか。
      ちっちゃい頃はよく見てたもんね。
      楽しみやった、毎年。
      「素晴らしい記録が出た模様です!」っていう
      女の人のアナウンスにドキドキしながら
      家族でテレビに見入ってた記憶がある。
      主翼、水平尾翼、垂直尾翼なんて言葉もその頃覚えた。
      影響されて、紙ヒコーキの自由研究をかなりマジでやって
      なんかの代表になったな。たしか。



      と、まあ感慨にふけりながら結局見てたんやけど、
      残念ながら今年は台風の影響で途中で中止になってしまいました。
      連覇を狙う去年のチャンピオンも飛べずじまいでした。
      日本大学やったかな。
      自らの記録を学生に塗り替えられて、
      何年かぶりに登場してきたチームも
      結局は飛べなかった。悔しそうやった。
      オリンピックで出し尽くしたと思われた涙が
      また復活しそうな感じでした。
      最近だめだな、おりゃ。
      年かしら。



      っていうかでもね、
      すごいんですよ、最近の鳥人間って。
      知ってる??何メートル飛んでるか?
      考えられへんよ、ありえへんよ、ガリレオ=ガリレイよ。
      10年ぶりぐらいに見た俺は度肝ぬかれたね。
      だって今現在の最高記録は

      34654.10m

      ですよ。


      ないないないない。ありえへんて。
      「まん」とかやめて「まん」とか。
      だって、まんですよ、まん。
      34km飛んでるって事ですよ。おかしいって。
      鳥じゃん。もう完全に。

      前見てた時は何百メートル飛んでやったーとかゆうてたのに、
      今はもう1万メートル飛ぶチームがごろごろいるんです。
      機体もかなり高度化されてて
      GPSやったかな、衛星からなんか受信して
      自分の機体が今、琵琶湖のどこを飛んでるのかを
      パイロットが画面を通して見れるようになってるんです。
      当然、それだけ飛ぶということは
      かなり長時間のフライトになるわけで、
      風向、風速計はもちろん、給水装置なんかも完備してます。
      ちなみに、去年その記録を作ったチームは
      彦根のゲートから対岸の琵琶湖大橋まで行きました。
      すげー。
      実はまだまだ飛べたんですが
      琵琶湖大橋をくぐるのはとても危険だという
      主催者の判断のもと、ルール上やむなく自ら着水しました。
      それを受けて、今年はルールが改正。
      折り返し地点を設けて、最高で50キロの距離を飛べるようになりました。
      結局中止にはなったけど、もしスタートできていたなら
      そのチームは飛んでいたような気がします。

      そんな距離、飛べない鳥だってきっといるよ。





      そういえば
      鳥人間コンテストが始まったのって
      いつなんだろう??
      自分の記憶では、少なくとも15年は前だと思う。

      でもたかが15年。
      当時これを企画した人は、対岸を折り返して
      こっちに向かってくる飛行機なんて想像もしてなかったろう。
      琵琶湖をはみ出るほど飛ぶやつらなんて
      いるわけないと思ってたに違いない。
      みんなもそう思った。だから琵琶湖で充分だった。
      でも15年でそれは成った。
      わずか15年で、人間の勝手な限界は超えられるって事だ。



      江戸時代の人から見れば
      携帯電話はほとんど魔法に近い。
      線も糸もないのに、何百キロも離れた人と話ができるのだ。
      超能力に見えるだろう。神の使い手と思うかもしれない。
      それでもまだ400年。一瞬だ。
      自分が今、想像すらできない何かおもしろいものを
      未来の人が持ってると思うだけでドキドキする。
      ぱっと思いつくとこで言えば、
      例えばタイムマシンとか。

      今思う不可能なんて、いつか誰かが
      きっと簡単に越える。






      「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

      安西先生の言葉が
      やけに心に染みる夏の一日。

      なんだか悪くない。



      今日のBGM:「水に挿した花」 by中森明菜



    • かしこ

    • 天使のウインク

    • [ 2004/08/20(Fri)10:23:47 ]


    • いやいやいやいやいや
      実家はやはりいいですね。
      駅に降りたら25℃。そよ風はすでに秋のおくりもの。
      快適な3日間でした。

      うちは目の前が海なので、
      「海水浴に行ってプチ松崎しげる計画」も
      まああったんですが、あまりの涼しさに断念しました。
      ひたすらオリムピックでしたね。
      あと、梨奈と。



      姉が帰ってきてたということもあり、
      四六時中一緒にいた気がします。
      もう女になっていました。
      伸ばしっぱなしだというその髪は
      毛先に1.5カールぐらいのゆるいウェーブ。
      前髪だけはそろえてるらしいんですが
      その他のバランスが素晴らしい。
      これはもう奇跡。
      奥二重の目は大きくすべてを吸いこんでしまいそうです。

      数ヶ月前は大仏に似てました。
      大仏と呼んでました。
      今はホリケンに似ています。
      ホリケンと呼んでます。

      「あーっかい」「あーっおい」「んまんま」
      この3つを駆使しての大パフォーマンス。
      時折、首をかしげて笑うさまはもはや犯罪的です。
      でもやはり雰囲気はもう女のそれで、
      アンニュイでコケティッシュでアルデンテな
      なんとも言えない魅力がありました。

      君はー 女にー なっていーったー



      あとはもっぱらオリムピック。
      谷のVTRで泣き、松坂で泣き、体操男子で泣き。
      やがて梨奈が起きてきたら、また笑い。
      そんなことを繰り返していました。
      快適で素敵な3日間でした。




      今はもう京都です。今からスタジオです。
      今週は久しぶりに神戸でライブもあります。
      いつもの生活。いつものリズム。
      また新たな目標に向かって頑張らねば。


      今日からー 僕はー ただのおとーこー



      今日のBGM:「LoveReplica」 byX



        

    • かしこ

    • 世界で一番不幸な男

    • [ 2004/08/11(Wed)05:48:39 ]



    • ああ、なんてこった!!

      僕にもう少し背があれば

      海辺の喫茶店で働く素敵なあの娘を

      振り向かせることができるのに



      ああ、なんてこった!!

      僕にもう少し腕力があれば

      鼻持ちならないあの酒屋の息子を

      目の前にひざまずかせることができるのに



      ああ、なんてこった!!

      僕にもう少し脳みそがあれば

      世界中の人がびっくりするような便利なものを

      発明することもできただろう




      なんてこった!なんてこった!

      僕は世界で一番不幸な男だ



      そんな僕はきっと

      世界で一番幸運な女性と

      結婚するんだろう



      ねえ?神様








      田鹿ユウイチ
      日本語訳風
      8月の詩


    • かしこ

    • あくまでも仮説ですよ

    • [ 2004/08/07(Sat)07:40:27 ]


    • 統計的、確率的な考え方が好きなのは
      たぶん小さい頃からで、
      麻雀を小学生から始めたのも、きっとそれが理由。
      でも数学は嫌いだった。
      自分の中では、統計をとったり、確率を考えたりするのは
      数学というよりむしろ、現代国語に近かった。

      1番身近な統計論といえば「血液型」だろうか。
      これはすごい。すごいと思う。
      もちろんすべてが当てはまるわけじゃないが、だいたい当たる。
      「お前、何型やろ?」ってなプチクイズやったり、
      「うわー、何型っぽいなー」っていうフリ、
      嫌いな男性のタイプは?と聞かれたら
      「B型の男」なんていう答えがあるくらい、浸透している。
      すごいよね。

      つーか立ちあがれ、B型の男どもよ。



      ・・・と、まあそんな感じで
      いろんな統計を考えるのが好きな俺は、
      それをあえて反対から見てみるというか、
      数学でいうところの「逆もまた真なり」が
      成立するかどうかを考えるのも、また好きなんです。
      例えば、
      「B型の男は自分勝手な傾向にある」っていう統計があった時に、
      じゃあ「自分勝手な男はだいたいB型だ」っていう理論が
      成立するのかどうかとか、そういうこと。
      何気なくなんとなく、考えています。


      で、それを「名前」にしぼって考えた事がありました。
      たしか下北QUEの打ち上げでした。
      その場にいたみんなも考えてくれました。
      その時、激論の末出た結果を今日、久しぶりに発見したので
      経過とともに記録しておこうと思います。
      あくまでその場にいた5、6人の統計なので
      信憑性は限りなくゼロに近いです。念のため。





      それは、
      「かわいい女の子は名前もかわいい」という
      俺のバカな経験則から始まりました。
      自分の人生では少なくともそうだった。
      で、それを話すと「あ、それわかる」ってな具合に
      たちまち話が広がったんです。

      初恋の人、学園のマドンナ、あこがれの先生、などなど
      いろんな人の名前が出てきました。
      なるほど、たしかにどれも素敵な名前でした。
      でも残念ながら、それを証明するにはサンプルが少なすぎる。
      「逆もまた真なり」を立証するのはもっと無理です。
      それならばせめて、今考えうる
      「1番かわいい(いろんな意味で)確率の高い名前」を
      探してみようじゃないかと、そういうことになったんです。
      バカですね。わかってます。
      でもやりました。


      まず名字から。
      データの基本、消去法を採用することにしました。
      1人が「これは!」という名字を挙げて
      他の人の人生経験上、NGでなければ
      とりあえず保留という形です。

      が、これが実はなかなか合わない。
      例えば1人が
      「俺が今まで出会った「田中」はもれなくかわいかった」
      と言ったところで、他の誰かの人生でNGな田中さんが
      1人でもいたら、もう却下となってしまうんです。
      これは意外と難しい。
      ありきたりな名字だとNGを引く可能性も高い。
      かといって珍し過ぎると誰の人生にもいない。
      なかなか難航しました。
      ゆうに1時間は越えていました。
      バカですね。わかってます。
      ようやく2、3個の保留候補が挙がりました。


      そして、同様の手順で下の名前も探しました。
      候補が決まりました。



      ここで問題なのがその組み合わせ。
      それぞれが素敵でも、組み合わせてみた時に
      ピンと来なければなんにもならない。
      当然、漢字にした時の見栄えやバランスなども気になります。
      あーでもない、こーでもない、
      それならこっちはひらがなでいこうとか、
      さんざん激論をかわした結果、1つの名前にたどり着きました。
      それは・・・






      「井上 里奈」

      ばばーーん






      普通。意外にも普通。
      でもそうなんです。みんなで考えて出した結論なんです。
      ただ1つ言うなら、
      消去法というマイナスを削るやり方だったっていうのと、
      なるべく珍しいのは避けようというみんなの意志によって
      こういう結果を生んだと言えます。

      でもどうですか?ちょっと良くないですか??
      なんか雰囲気は充分にあるような気がします。
      それこそNGである可能性は極めて低いと考えられます。
      あくまでも、
      数人の冴えない男の冴えない人生経験の中での話ですので
      もし本当にこの名前の方がいたらお気になさらずに。



      この結果に納得した僕達は、その場にいた全員が
      この名前を携帯のメモリーに登録しました。
      バカですね。わかってます。





      ちょっと嬉しかったのは、字こそ違えど
      「りな」というのは自分の姪の名前であること。



      そんな梨奈ちゃんに、今月会いに行きます。

      素敵なレディーになりますように。



      今日のBGM:「天才ヴァカボンド」 byCOIL




    • かしこ

    • 記念

    • [ 2004/07/30(Fri)04:09:11 ]



    • 夢の中で曲ができた、なんて

      嘘だと思ってた。

      でも

      あながちそんなこともないかもなと

      今日思った。




      俺もまだまだ若い。


      今日のBGM:「M」 byプリンセスプリンセス


    • かしこ

    • 小さな疑問は大阪の夜空に

    • [ 2004/07/28(Wed)04:18:22 ]


    • 「白木屋」を「しろきや」と発音するのだということ知ったのは
      けっこう前だ。

      当時、京都メトロでサンシャインというイベントを
      毎月ぐらい行っていた時
      打ち上げは決まって「白木屋 三条店」だった。
      そこでふと、割り箸の入った袋を見ると
      ローマ字で「シロキヤ」と書かれていたのだ。
      その時、隣にいた後藤にその事実を伝えると
      一瞬「おおっ」と驚いたものの、
      まあたいした話題にはならなかった。

      しばらくして、赤井氏が店長に就任し
      白木屋のCMがバンバン流れるようになると
      読み方も少しづつ話題になってきた。
      後々、だいたひかるがネタに使うまでに成長していった。
      巣立つヒナを見つめる母鳥の心境だ。

      ま、それはいいとして。





      この間、大阪の街を歩いていた時のこと。

      新宿とはまた一味違うが、そこはやはり西の夜の街、
      居酒屋などの店の数は京都より多い。
      すると、こんな声が耳に入ってきた。

      「シラキヤでーす、お願いしまーーーす」

      いくつかの声に混ざって、遠くの方で聞こえた声だった。
      その時は何も思わなかった。
      が、しばらくした後、ふと心に引っかかった。

      ん?「お願いしまーーーす」??



      「お願いします」ってことはおおかた店のビラや
      お得なクーポンでも配っているのだろう。
      ということはつまり、声の主はその店の従業員だ。
      従業員が普通、自分の店の名前を間違えるか??
      いや、さすがにそれはないだろう。

      まあビラ配りを任されてるあたり、新人あるいは
      経験少なめのホールスタッフと考えるのが妥当かもしれない。
      にしても、面接だとかビラ配り前だとかに
      「いやー、間違えやすいけどうち「しろきや」だからね」的な
      注意、確認は1回ぐらいはあってもいいはずだ。
      だいたいあれだけでかい声で宣伝してるのだから
      近くに従業員がいればもちろん、
      道行く人の1人ぐらいからはツッコミが入ってもおかしくない。
      俺が通った時だけ言い間違えた、なんてのは
      予想としてもっと無理がある。

      じゃあなぜ??



      こう考えてみた。

      実は「しらきや」という店が存在するのだと。
      「志羅樹屋」でも「シラキヤ」でもなんでもいい。
      とりあえずそう呼ばれる店があるのだと。
      それならばなんの問題もない。ツッコまれることもない。
      それに場所は大阪。
      パロったりすることにかけては天下一品の街じゃないか。
      またパロったんではなく、実は創業数十年の老舗だとしても
      「うちが先や!!」ってな具合に
      声を大にして宣伝するのは当然のところだ。
      そうだそうだ。ありえない話じゃない。

      じゃあやっぱりこっちが本命か??



      でもまあどちらも確固たる証拠があるわけじゃない。
      こんなことなら1枚でもビラをもらっておけばよかったなあと
      若干後悔を残しながら帰り道を急ぐ。






      家に帰ってきた頃には
      もうあんまり頭にはなかった。
      気になってしょうがない、というほどの話じゃなかった。
      クーラーの温度設定を2℃ほど下げて
      その日は眠りについた。



      自分の「聞き間違い」という可能性が
      まだ残っていることも知らずに。





      今日のBGM:「これで良いつもり」 by ザ・ガールハント




    • かしこ

    • 僕らの奇跡は新宿の夜空に

    • [ 2004/07/24(Sat)08:12:45 ]



    • だいたいね、いつもそうなんです。

      間隔あくとね、言い訳からはじまるの。
      寒いせいやとかなんだとか。

      でも今回は寒くもないし、暑いのはむしろ好きやし。
      親父が危篤なわけでも、向かい風が強かったわけでも、
      ウィッキーさんに呼びとめられたわけでも、ない。

      そう。「忙しかった」んです。
      単純に。


      わはははは、まいったか。




      ていうか今回は河崎と約束したのでね。
      日記に書くって。
      気持ちが萎えないうちに書いておこうと。
      おっさんやから。






      新宿ロフト。

      打ち上げ終了後、朝バスまでの時間つぶしに
      近くのマンガ喫茶に行こうと河崎と2人、店を出る。

      連続真夏日の東京は深夜とはいえ、暑い。
      機材を持っての移動は1歩ごとに汗がにじむ感覚。
      目的のマンガ喫茶までは確実に1メーターだが
      もうこうなったらタクシーで行こうと決める。

      500円タクシー経験者の河崎は
      なんとかしてそれを探そうとする。
      なるほど、確かに1メーターなら絶対そっちのがいい。
      河崎に着いていき自分も探す。

      が。ない。

      ロフト周辺の道路は、タクシーの数は多いのだが
      いかんせん道幅が狭いため、ほぼみんな止まった状態。
      ちょっと見渡せば、愛しの500円タクシーがいないのは
      一目瞭然だ。

      ならば大通りに出てみようと、ちょっと歩く。
      それはたかだか数十メートルの距離だったかもしれないが
      暑さと疲れで2人のテンションはやや下降気味。
      そして、ようやく大通りに出たその時だった。


      エコカーのような独特のフォルムの車が目の前を通り過ぎる。
      屋根にはさんぜんと輝く「500」の文字。間違いない。

      「おっ」と思った時にはもう遅かった。
      左から右。
      テールランプはみるみる小さくなっていった。


      が、テンションは下がらない。
      通りに出たとたんの出会い。それはもう必然。
      「逃がした」という思いよりむしろ、
      「大通り作戦成功」の喜びの方が大きく、
      いやがうえにも2人の期待感はぐんぐんと上がっていく。
      ほんのちょっとの安堵感も、そこにはきっとあった。
      それまでは。





      が。ない。
      いっこうに。





      必然の出会いと思われた500円1号からもう数百台、
      まったくなしのつぶてである。
      1回の信号変わりでだいたい数十台、目の前を通り過ぎるのだが、
      それをもう十回以上繰り返して、未だ見つけられないのだ。
      あれからもうどのくらい時間が経っただろう。
      20分、30分、いやそれ以上か。
      先はますます見えない。

      悪い材料はまだある。
      客を乗せた500円(もう500円と呼ぶ)も
      まったく目にしないということだ。

      ほろ酔いの河崎はそれに気付かない。
      「こういう時間も嫌いじゃないですねえー、ぐふふ」
      などとほざき始めた。
      まずい。とてもまずい傾向だ。


      俺はもう1台目の500円1号も、もはや疑い始めていた。
      あれは俺らの想いが作り出した幻想なんじゃないか。
      誰かのいたずらのCGなんじゃないか。
      もしそうじゃないとしたら
      この不条理とも言える確率の悪さは、どう説明がつくのだと。

      うんぽこやってる河崎はほっといて
      1人でしばし考えた。



      大通りに1歩歩き出した時点で、もう賽は投げられていた。
      プチイベントがスタートしたのだ。
      660円−500円の160円を得するための行動では
      もはやない。
      「500円タクシーに乗る」のが目的になっていた。
      ならばもちろん俺もそのイベントの成功を見たい。
      ガッツポーズで乗りこむ2人の姿を想像したい。
      そんな思いがあるからこそ
      こうして30分以上も待っているのだ。


      が、あまりの「来なさ加減」にテンションは急下降。
      右脳から左脳へと思考回路がだんだんと変わっていく。
      そして、河崎にもそれが通じたのか
      「あと2回」という制限をつけてきた。
      あと2回信号が変わって来なかったらあきらめようということだ。



      この手のリミット制限は、だいたいが失敗に終わる。
      で、失敗に終わっても、なにかしら無理矢理のプラス思考で
      お茶を濁すというのがお決まりのパターンだ。
      酒が入った状態では特にそう。
      そんな予想はこの時も拭いきれなかった。
      確率から考えても、1000円でスロット大当たりを
      3回引くようなものだ。
      あきらめというより、まあこれだけ待てば
      話のタネにはなるかな(無理矢理のプラス思考)という思いで
      鍵盤を担ぎ出したその時だった。



      「KITA]



      変な声だった。



      「HONMANIKITA」



      それはもうホラー映画にも思えるような状況だった。
      目を見開いた河崎がゆっくりと近づいて来る。
      その河崎の頭越しにキラキラと見える500の文字。

      「ゆういちくん、ほんまに来ましたよ!!」

      ちゃんと聞こえたのはこのあたりから。
      瞬間、確率論、統計論が頭をまわりそうになったが
      もうそんなことは関係ない。ほんまに来やがった。
      あの独特なフォルムは忘れるわけがない。
      間違いない。お前だ。
      信号の変わり、きっちり2回目。
      これを奇跡と言わずしてなんと言う??

      ありえなーい。にゃにゃにゃにゃーい。

      やったやった。新宿をイワした。
      驚きの方が大きくて、上手く喜びを表現できなかった。
      乗りこんだとたん、マシンガンのように運転手のおっちゃんに話しかける。
      この喜びの矛先はおっちゃんに向ける他なかった。
      さぞ奇妙な2人だったことだろう。
      1メーターなのに。




      達成感、充実感、もう勝利のような感覚でタクシーを降りた。
      1メーターなのできっちり500円。
      ワリカン分を渡そうと財布を広げ、
      小銭入れの手前に見えていた50円玉をそっと奥にしまい
      300円を河崎に渡した。
      このプチイベントをプロデュース、脚本、演出をした河崎への
      ほんとにわずかなおめでとうの気持ち。


      でも、しばらく歩くと、
      「ここはきっちり分けときましょうや」

      50円が河崎から返ってきた。


      財布の中の50円玉は2枚になった。




      マンガ喫茶に着いた。
      ひとコマひとコマを思い出していた。

      なんとなく始まったイベント。
      今にして思えばいたずらにも思える1台目の500円1号。
      その後数百台もの間、まったく姿を見せなかった500円。
      挫折。いらだち。希望。あきらめ。
      「あと2回」
      そんな河崎の呼びかけに呼応するかのようにやってきた最後の500円。
      そして、財布の中で1枚増えた50円玉。

      なかなか素敵な数十分だったなあと。
      いろいろ信じてみるもんだなあと。
      そして最後のあいつはきっと
      河崎の金斗雲だったに違いないと。






      50円2枚で何ができるだろうとか考えてみた。
      意外と何もできないかもなと思った。
      気がつけば眠くなっていた。
      坂本龍一をMDに入れ、タバコの火をもみ消し、
      スポーツ報知を枕代わりにして
      ふと、マネージャーに100円貸していることを思い出しながら
      俺はいつのまにか深い眠りに落ちていった。




      今日の一言:「河崎、こんなもんでいいか??」




    • かしこ

    • 69

    • [ 2004/06/10(Thu)17:28:39 ]

    • そうやそうや、
      なんかあったなーと思っててん、昨日。

      単純に誰かの誕生日やったかな、とか
      6をひっくり返すと9になる、
      そんな理由でキン肉バスターが破られたから
      印象に残ってるだけなんかな、とか
      いろいろ考えたけど
      思い出した。

      6月9日。
      ロックの日やった。



      思えば2年前のちょうどこの日、
      W杯で日本がロシアから勝利をもぎとった日だったな。
      試合内容もものすごくよかった記憶がある。
      テンションあがりまくって
      ロックの日だとか日記に書いた覚えもあるし。

      昨日は7点かあ。
      試合内容はようわからん、判別しづらい。
      ま、でも7点とってダメってこたあないでしょう。
      いけるいける。

      さすがロックの日。



      そっか、てことは
      あれからもう2回も夏が来たんですね。
      早いものだ。
      今年はもう3回目になるんかあ。



      29回、いや、正確に言えば覚えてるのは24回ぐらいか。
      今まで1度として同じ夏はなかったです。





      今年はどんな夏になるんでしょう。

      誰か知ってますか?


      今日のBGM:「STRAIGHTFORTHEHEART」 byTOTO


       

    • かしこ

    • バブル

    • [ 2004/06/02(Wed)15:28:15 ]




    • まわりと同じじゃおもしろくないと

      ありきたりじゃつまらないと

      個性的でありたいと




      当たり前のように

      そいつにとって大事なことは

      まわりが何をしているかということ

      その、バブルのような個性の

      主原料は

      いつのまにかまわりになって




      勝ちと負け
      美人とブサイク
      光と影





      マワリがないと生きていけないそいつは

      今日も




    • かしこ