MC土龍のSUNSHINEレポート「土の眼」

第三回「20世紀ラスト2回」 2000.11.24 / 12.27

 みなさ〜ん!あっけましておめでとー!!年末大忙しだったMC土龍です。サンシャインにロケッツに自分のバンドのライヴにと…。もうイベント事の目白押しで、毎日毎日ひぃひぃうめきながら、酒を飲んでは、体力の回復を謀ってました。こりゃ、また太るな。でもでもっ、未だ学生の土龍はもうすぐ試験が始まっちゃうんですよん。だから、『卒業』という夢のような二文字を頭に浮かべつつ、必死こいて勉学に勤しんでるうちに、絶対に痩せるはず。てゆうか、やつれるはず。でないと困る。卒業もできないと困る。うわあ…。

 ところで、ここまでこの文章を読んできて、「おや?」と思った方もいはるんちゃいます?『自分のバンド』?そうなんですねえ。土龍はバンドを始めたんですねえ。約10ヶ月ぶりに。ちょっと宣伝しちゃおっと。名前は『上海スリットスパイダー(略称シャンスー)』で、エロエロ濡れ濡れジャズ歌謡をやってます。

 ちなみに土龍はアルトサックス担当で、ステージネームは木屋町小太郎。サックスのほかにはピアノ、ベース、ドラム、そして歌です。他のメンバーの名前はうっかり入道、祇園雪ノ丞、黒蜥蜴三吉、なかえせいこです。結構おもしろそうでしょ?ライヴやるときはまた告知しますんで、見にきて頂戴!!ま、そんなわけで、21世紀も何卒土龍を宜しくお願いいたします。何?レポートが遅い?二回分もためて?まとめてやるとか言うんちゃうやろな、だと?げっ。ばれとる。そうだよっ!二回分まとめていっちゃうぜっ!うおりゃああ!!でも、ごめんなさい…。

 ではでは、11月24日と12月27日のサンシャインまとめてレポートしちゃうよ〜ん。

11/24
 この日のゲストはピーチファズ、まねはね、アストロラブ。まずはピーチファズ。一言で言うと、混沌、カオス。ただひたすらに彼らの体の中身、というか頭、そして心の中身を音に反映させたような楽曲。変拍子の強引なリフで引っ張るかと思いきや、急にテンポを落としてリズムを抜く。と思ったらまたリフの登場。観て聴いていると多少戸惑うが、いつの間にやら彼らのワールドに取り込まれ、ハイな彼らの実験のモルモットになってしまうわけだ。

 続いてまねはねだが、いいですね。単純明解、勧善懲悪って感じで。土龍は大好き。軽快なエイトビートに乗った楽曲に、土龍のテンションは否応無しにあがり、気がつけば跳ねまくりの飛びまくり。寝て起きれば筋肉痛。

 そして次がアストロラブ。土龍がほんっとに好きなバンド。今までアストロのライヴを観て、涙を流さなかったことがない。この日も素晴らしかった。浮遊感漂いつつも、大地にしっかり根を張ったような、そんな太古から生き続けている植物、というかそんな植物のある風景。やっぱり夜かなあ。読んでいて興奮はするけど、子供に聞かせれば寝てしまうような御伽噺。そんなイメージを改めて抱かされた。

 すると、かのゆうきゃんが土龍にこんなことをいってきた。『まーくん、あのさ、アストロの曲さ、目を閉じて聞いてたらさ、シャガールの絵がさ、あのすごく深い青いの。あれがさ、思い浮かんだんだけど。どう思う?』にゃあるほど!シャガールね。うんうん。イメージぴったし。そんな、シャガールみたいな青い夜をプレゼントしてくれたアストロラブだった……う〜ん、懐かしい。

 さてさて、こんな3バンドを迎え撃ったサンプリング・サン。この日はね、セットリストが土龍好みだったね。久しぶりに聴いた「ウルトラジェネレーション」と「TVショウ」。いいよね、この二曲。テンションもそれなりに高いし・・・ここで『それ なりに』というのはには意味がある。またこの話は後程…。
 こんなサンシャインでしたのよ。11月は。

 次いってみよう。

12/27
 この日土龍は二日酔い。前日に焼酎を飲みすぎたのよ。いくら焼酎は次の日残らんっていっても限界があるらしいわ。ま、ええわ。この日はよかったっすよ。

 まずは京都初上陸、大阪のソニックブルー。リハの時から拍手を送っちゃうくらい、土龍は素敵!って思いました。メロディがね、すっごい綺麗なんよ。それでその美メロに最高のコーラスをかませるわけよ。そのコーラスっぷりを好いてくれるお客さんが多いらしいけど、本人たち曰く、別に狙ってコーラスを入れてるわけではないらしい。自然とついてくるもんらしいっすよ。すげえな。

 それでだ、次にサンプリングサンはさんで、そして遂にサンシャインに登場、チェインズとキセルの御両雄。まず何よりも、どっちも上手い。安心して聴いてられる。特にどちらのバンドも静かにほっこりさせてくれる楽曲だったから、なお一層心が休まる。チェインズは、本来ならギター2本、ベース、ドラム、鍵盤という編成なんやけど事情によりドラム鍵盤抜きだったわけね。それがよかった。この二バンドで終わったから、この日のサンシャインは、こんなほっこりした、部屋でこたつに入って紅白観てるような年末もいいね、大騒ぎするだけが年末じゃあないね的なイベントでした。

 ところで。例の続きはどうなったのか、と申しますとですねえ、…え?11月のサンサンが『それなりに』ってはなしですよ。かなんな、もう。なんでそんな表現を用いたかというと、すごかったのよ、12月のサンサンは。もう、女にでも振られたんちゃうかってくらいの鬼気迫るノリノリっぷり。とくにG.ヤノが暴れる暴れる。ギターを弾きつつ体をくねらせるくねらせる。鍵盤ゆういちも自分の鍵盤足で弾くし、Dr.ごとうは酔っ払ってるし。Ba.野村だけが終始落ち着いていたように見えたが、それがまたTHE WHOのジョンみたいでかっこよかったなあ。そんなすげぇいいライヴを見せてくれたサンサンだったけど、有名どころと並べて観させてもらうと、見えてくるねえ、テクニックの甘さが。頑張ってもらいたいっす!今年は東京進出も果たすし、新しい音源も出るし、21世紀も突っ走ってください!!

 とまあ、こんなサンシャインだったわけっすよ。20世紀のラスト2回は。さてさて、次回は1月18日!きた!ついにきた!うおお!!ま、詳細はトップページを見てくらさい。それではまた来月……ドロンっ。