第五回「まとめてルービー」 2001.2.27 / 4.19
みなさ〜ん、お久しぶりです。MC土龍です。最初に謝ります。本当にレポートが遅くなって申し訳ありません。いや、だってね、ヤンスキの時から書いてないわけだから、かれこれ4ヶ月も土龍のコーナーは更新されてなかったことになりますからね。本当に申し訳ない。この『土の眼』を楽しみにしてらっしゃったネットユーザーの皆さん(いるのか?そんな物好き)誠にお待たせいたしました。少々こずるいかもしれませんが、2・27と4・19の2回分のサンシャインレポート、まとめて始めさせていただきましょう。
いやいやいや、それにしても暑くなったもんですな。ついこの間まで、夜になると肌寒かったり昼間でも半袖はちょっと、なんて気候だったのに、近頃の土龍は短パン、アロハにサンダルという出で立ちで街を闊歩してるからね。太陽が眩しいよなー。雨降ると蒸し暑いよなー。汗かくよなー。喉乾くよなー。ノドガカワク。ナニガノミタイ?そんなもん決まってるじゃねーか!ルービーだよ、ルービー!今年の夏も酒で太りまっせ—!もう太ってるけどね!ビール片手に新しい仲間に乾杯だ!目指せ『偉大なる航路(グランドライン)』!おれは海賊王になる男だぁー!!(ロロノア・ゾロだろ、やっぱり。三刀流だぜ?)
さてさて、出演ゲストバンドを振り返ってみましょう。2月は、装いが派手になるも相変わらずのサイケGSを聞かせてくれたコルベット7改めゴールドマリー、一言で、いい意味で「バカだなあ」としか言えないマジシャンズ、轟音ロケンロールシャウトorダイのイグワナズの3バンド。そして4月は、演奏上手すぎCDみたいな大谷兄弟率いるステンレス、土龍にとってはお涙頂戴Mr.『シャガールみたいな青い夜』アストロラブ、生テクノでダンサブルなハニーディップ、さすがの一言に尽きる勢い溢れるアニキ3人ジャカランタン、永江さんの声とウッドベースの音にほっこりさせられたOKミュージックボールの5バンド。中でもこの日最後にプレイしてくれたOKは、土龍の中では『祭りのあと』っぽい演出で感動したなあ。うん。それ以外にも、これらの計8バンドの中で、格別に土龍の心の中に残ったバンドが二つある。それは2月のマジシャンズと4月のハニーディップだ。
まずはマジシャンズだが、どんな音を展開してるかというと、歌謡曲なのね。モロ。バックの演奏は簡単に言えばギターポップもしくはパワーポップ風なんだが、メロディが非常にせつない。それが昔風の歌謡曲に聞こえる所以。その切なさが、歌詞の内容が描写する情景を頭の中に思い起こさせるのよ、いとも簡単に。だから『バイバイ、チェリーブローッサーム』って歌ってる曲があったんだけど、その曲のとき土龍の頭には、桜並木を歩いてゆく一人の男の背中が思い浮かんだもんね。たいしたもんだ。そうそうそれから、マジシャンズはかのロックコミューンのバンドなんだけど、最近の流れでコミューンの名前がすごく先走りしてる感があるんだって。だからそのプレッシャーに打ち勝つのに結構苦労してるらしい。リミエキのイーチャンが言ってたことなんだけどね。でも土龍的にはすごく好きなバンドなので、そんなくだらんプレッシャーに負けずに独自路線でがんばって欲しい。うん。それにしても、おもろかったなあ、MCとマジシャンズ体操。なんなんだ、あれは〈笑)。
さて、続いて4月のハニーディップ。このバンドはさっきも書いたとおり、生テクノ。もちろん生音のテクノのこと。昔、サンサンのDMに掲載されたレポートでアストロラブに関して『土砂降りの音の雨』という表現を用いたことがあったけど、ハニーディップは嵐だね、ありゃ。どういうことかというと嵐の中では自分が自分でなくなるというか、パニックに陥る、とまで言うと大袈裟か。しかしそれに似たモノを覚える瞬間は確かにある。目を閉じてその音の嵐に身を委ねていると、自分がメトロでライヴを見ているという状況さえ忘れてしまう。そして、さっき言った「瞬間」に所謂『トブ』感覚を抱く。自分の体ごと音の虜になってしまうわけだ。サンサンのゆういちが言ってたけど、「ハニーディップは宗教だ」ってのはこういうことを指すんだと思う。曲が終わるとはっと我に返って「あ、ここメトロ?」って思うくらいだ。すごい。
このようなかっこよすぎるバンド達を堂々と迎え撃ったサンプリングサンもやはりたいしたもんだ。アルバムも売れてるみたいだね。インストアライヴも思ってた以上に人が集まってた。それにしても凄いのがロッキンオンジャパンに記事が載ってたという事実。度肝ぬかれたよ、実際。ハクもついてきたサンサン。自らにも自信は宿ってきたことだろう。今度のサンシャイン、土龍が何を楽しみにしてるかって、他でもないサンプリングサンなのだ。きっと奴等気合入りまくったライヴ見せてくれるだろうな。楽しみ楽しみ。対バンに関してはトップページを見てね。それではこの辺でお別れです。またメトロでお会いしましょう。ドロンッ・・・。